葬儀で避けるべき「NGな花」とは?棘・毒・香りが強い種類と色使いのタブーを徹底解説


葬儀にお供えするお花(供花)は、故人を偲び、遺族を慰めるための大切なものです。しかし、どんなお花でも良いわけではありません。葬儀には古くからの風習や宗教的なマナーがあり、ふさわしくない「NGな花」が存在します。

「善意で贈ったお花がマナー違反だった」という事態を避けるためには、どのような花が避けられるべきなのかを知っておく必要があります。

この記事では、葬儀で避けるべき花の種類、色使いのタブー、そして現代におけるマナーの考え方までを詳しく解説します。故人への最後の贈り物で失敗しないための参考にしてください。


葬儀でお供えしてはいけない「NGな花」の共通点

葬儀で避けるべき花には、共通する特徴があります。それは、「殺生」や「不浄」を連想させるもの、そして**「遺族の迷惑になるもの」**です。

1. 棘(とげ)のある花

最も代表的なNGは、バラなどの棘がある植物です。仏教において棘は、殺生を連想させるためふさわしくないとされています。

  • 代表例:バラ、ブーゲンビリアなど

2. 香りの強い花

葬儀会場は閉ざされた空間であることが多く、香りの強い花は他の花の香りと混ざったり、遺族や参列者の気分を害したりする可能性があります。また、お線香の香りを邪魔してしまうことも理由です。

  • 代表例:ユリ(特に香りが強い品種)、カサブランカなど

3. 毒性のある花

毒を持つ植物は、仏教の殺生に繋がるため避けられます。

  • 代表例:スイセン、彼岸花(曼珠沙華)、スズランなど

4. つる性の植物

「つる」が絡みつく様子が、悲しみが長引く、あるいは故人が成仏できない(迷ってしまう)ことを連想させるとして忌避されます。

  • 代表例:アイビー、ヘデラなど

5. 花粉や実が落ちやすい花

花粉が祭壇や床を汚してしまう花は、葬儀社や遺族の掃除の手間を増やすため、マナー違反とみなされます。


葬儀での「色使い」のタブー

花の種類だけでなく、その「色」にもルールがあります。

1. 原色や派手すぎる色

葬儀は「悲しみ」の場です。赤、黄色、オレンジといった鮮やかすぎる原色は、お祝い事のイメージが強いため、供花には不向きです。

2. 白一色が基本だが、時代とともに変化も

伝統的には「白一色」が最も丁寧で正しいマナーです。しかし、近年では、故人の好きだった色を入れるなど、淡い色合い(パステルカラー)を取り入れることも増えています。

  • 淡い色の例:薄紫、薄ピンク、青など


【宗教別】花選びの注意点

宗教によって、避けるべき花は微妙に異なります。

宗教特徴・注意点
仏式棘のある花、毒のある花、ツル性植物は絶対にNG。白一色が最も無難。
神式仏式とほぼ同じ。以前は「榊」が基本だったが、現在は白いお花も一般的。
キリスト教バラなど棘がある花も、棘を取り除けばOKとされることが多い。花輪よりバスケットフラワーが好まれる。

結論:葬儀の花選びで迷ったら

最も確実な方法は、葬儀を担当している葬儀社に注文することです。

葬儀社はその式場のルールや遺族の意向を把握しているため、間違った花を贈るリスクはほぼゼロになります。自分で花屋を手配して持ち込む場合は、必ず「葬儀用の供花であること」を伝え、NGな花が含まれないように注意してもらいましょう。

故人を想う気持ちは同じでも、その形が適切でなければ遺族に余計な気遣いをさせてしまいます。正しいマナーを理解して、スマートに弔意を伝えましょう。


【まとめ】葬儀で避けるべき花チェックリスト

  • [ ] 棘がある植物が含まれていないか?

  • [ ] 香りが強すぎないか?

  • [ ] 毒性のある植物ではないか?

  • [ ] ツル性の植物を使っていないか?

  • [ ] 花粉や実が落ちやすい種類ではないか?

  • [ ] 原色など派手すぎる色合いではないか?