お通夜と告別式で髪型は変えるべき?「急な参列」と「本葬」の身だしなみの違いと注意点
訃報を受け、お通夜や告別式に参列する際、「お通夜は急いで駆けつけるものだから、髪型はそのままでもいい?」「告別式ではもっと厳格に整えるべき?」と疑問を抱く方は多いものです。葬儀の形式によって、求められるマナーや「身だしなみの許容範囲」には微妙な違いがあります。
この記事では、お通夜と告別式における髪型のマナーの違い、急な参列での応急処置、そして避けるべき注意点を詳しく解説します。
お通夜と告別式の「位置付け」の違い
まず知っておきたいのが、お通夜と告別式では参列の意味合いが異なるという点です。
お通夜: 本来は「取り急ぎ駆けつける」場。完璧な喪装でなくても、地味な平服(略喪服)や、仕事帰りの落ち着いた格好であれば許容される傾向にあります。
告別式(本葬): 故人との最後のお別れをする正式な儀式。遺族や親族も正喪服を着用するため、参列者も最もフォーマルな準喪服と、隙のない髪型で臨むのがマナーです。
【お通夜】急な参列での髪型マナーと応急処置
仕事先や外出先から直接向かうお通夜では、完璧なセットが難しいこともあります。しかし、最低限の「弔意」を示す工夫は必要です。
1. 派手なヘアアクセサリーを外す
華やかなバレッタ、シュシュ、クリップを付けている場合は、会場に入る前に必ず外します。手元に黒いゴムがない場合は、コンビニや100円ショップで購入し、低い位置で一つに結びましょう。
2. 髪を耳にかけて顔を出す
髪を下ろしたままでも「清潔感」があれば失礼にはあたりませんが、お辞儀をした際に髪が顔にかかるのは避けるべきです。ピンがない場合は、せめて両耳に髪をかけ、表情がはっきり見えるように整えます。
3. 巻き髪やボリュームを抑える
コテで巻いた華やかなスタイルは、お通夜の場では少し浮いてしまいます。手ぐしで軽く伸ばし、ワックスなどでボリュームを抑えてタイトにまとめると、落ち着いた印象になります。
【告別式】正式な場にふさわしい「完璧なセット」
翌日の告別式に参列する場合は、前日のお通夜以上に「礼節」を意識した髪型が求められます。
女性:シニヨン(お団子)が最もフォーマル
告別式では、耳より下の位置でまとめる「シニヨン」スタイルが最も推奨されます。
ネットを活用: ネット付きのバレッタを使用し、毛先をすべて収納することで、長時間のお勤めでも髪が崩れません。
後れ毛を出さない: 普段のおしゃれで出す「後れ毛」は、葬儀では「だらしない」と見なされることがあります。スプレーやスティック状のワックスを使い、表面を滑らかに整えましょう。
男性:清潔感と「おでこ」を見せる
前髪を上げる: 前髪を横に流すか少し上げることで、誠実な印象を与えます。
襟足を整える: ジャケットの襟にかかる長い髪は不潔に見えるため、短く整えるか、内側に流してスッキリさせます。
「お通夜」から「告別式」へ参列する際の注意点
両日に参列する場合、特に注意したいのが「変化」と「一貫性」です。
髪色の変化について
お通夜に明るい茶髪で駆けつけた場合でも、翌日の告別式には黒染めスプレーなどでトーンダウンさせるのが望ましいです。「昨日は急だったけれど、今日はしっかり準備してきました」という姿勢が、遺族への敬意として伝わります。
香りに配慮する
お通夜で使った整髪料の香りが強いと、狭い式場内で周囲の迷惑になることがあります。告別式では、できるだけ無香料のワックスやスプレーを選び直すのがスマートな大人のマナーです。
まとめ:お通夜は「清潔感」、告別式は「フォーマル」
お通夜と告別式で髪型を劇的に変える必要はありませんが、意識の持ち方は変えるべきです。
お通夜: 派手なものを排除し、清潔感のある「落ち着いたまとめ髪」にする。
告別式: 崩れないようしっかり固定し、光沢のない小物で整えた「正装にふさわしい髪型」にする。
どちらの場であっても、共通するのは「自分を飾るためではなく、故人を悼むための身だしなみ」であるということです。鏡を見て、その姿が悲しみの場に馴染んでいるかを確認してから、会場へと足を運びましょう。
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