【礼服の買い方ガイド】どこで買うのが正解?ユニクロ・青山・百貨店の違いとコスパ最強の選び方
急な訃報を受け、クローゼットの奥から礼服を取り出してみたら「サイズが合わない」「虫食いがある」「色が薄く感じる」と焦った経験はありませんか?
大人の男性にとって、葬儀の服装は単なるファッションではなく、故人への敬意と遺族への配慮を示す大切なマナーです。しかし、いざ買い替えようと思っても、ユニクロのようなカジュアルブランドから、洋服の青山などの紳士服専門店、さらには高級百貨店まで選択肢が多すぎて、どこで買うのが正解か迷ってしまうものです。
「安物買いの銭失いになりたくない」「でも、滅多に着ないものに大金はかけられない」そんな本音に応えるべく、購入先ごとの特徴と、コスパ最強の選び方を徹底解説します。
1. 購入先別!礼服のクオリティと価格帯を徹底比較
礼服(ブラックフォーマル)は、どこで買っても同じではありません。最大の違いは「黒の濃さ(漆黒度)」と「生地の質感」にあります。
ユニクロ(低価格・スピード重視)
最近ではユニクロの「セットアップ」を礼服代わりにする方も増えています。
メリット: 1万円〜2万円台で揃う圧倒的な安さ。即日手に入る手軽さ。
デメリット: あくまで「ビジネス用の黒」であり、葬儀専用の「漆黒」ではないため、式場で並ぶと色が浮いて見えるリスクがあります。20代の若手なら許容される場面もありますが、30代以降は避けるのが無難です。
紳士服専門店:青山・AOKIなど(バランス・安心感重視)
最も多くの方が利用するのが、洋服の青山やAOKI、コナカなどのロードサイド店舗です。
メリット: 3万円〜6万円前後で、葬儀専用の「準礼服」が手に入ります。店員さんの知識が豊富で、数珠やネクタイ、靴までトータルコーディネートが可能です。
デメリット: 既製品のため、極端に体型が変わっている場合はお直しに時間がかかることがあります。
百貨店・デパート(高品質・ステータス重視)
メリット: 10万円を超える高級ラインが中心。深い黒色、極上のウール素材、型崩れしにくい仕立てが特徴です。40代後半〜役職者など、立場のある方には最適です。
デメリット: 価格が高く、頻繁に着るものではないためコスパの面では慎重な判断が必要です。
2. 失敗しないための「漆黒(しっこく)」の選び方
葬儀の場で最も恥をかきやすいのが、スーツの「色」です。ビジネス用の黒いスーツと、葬儀用の礼服(ブラックフォーマル)を並べると、その差は一目瞭然です。
光の反射を抑える加工: 質の良い礼服は、光を吸収して「より深く、濃い黒」に見える特殊な染めや加工が施されています。
周囲との比較: 斎場の強い照明の下では、安価な生地は白っぽくテカって見えてしまいます。周囲が深い黒を着用している中で自分だけがグレーがかって見えると、マナーを知らない印象を与えかねません。
【ポイント】
予算が許す限り、店内で最も「黒い」と感じる生地を選びましょう。これが、後悔しないための最大のチェックポイントです。
3. コスパ最強の選び方!「長く着られる」を見極める3条件
礼服は一度買えば10年は着るものです。目先の安さよりも「トータルでの維持費」を考えるのが賢い買い方です。
① アジャスター(ウエスト調節機能)付きを選ぶ
男性の体型は10年で変化しやすいものです。スラックスのウエスト部分に「アジャスター」がついているタイプを選べば、±6cm程度の変動には対応できます。買い直しのリスクを減らせるため、必須の機能と言えます。
② オールシーズン用(通年素材)を優先する
「夏用」と「冬用」を2着揃えるのは大変です。まずは「オールシーズン対応」の生地を選びましょう。最近の礼服は裏地の工夫で夏でも蒸れにくく、冬はインナーで調整できるものが主流です。
③ ウォッシャブル・撥水加工をチェック
葬儀ではお清めの塩を振ったり、食事の席で飲み物をこぼしたりすることもあります。クリーニング代を抑えたい、あるいは清潔に保ちたい場合は、自宅で洗えるタイプや汚れに強い撥水加工済みが便利です。
4. ネット通販で礼服を買うのは「あり」か?
最近ではAmazonや楽天などのネット通販でも、1万円台から礼服が販売されています。
結論: 「サイズが正確に分かっている」かつ「急ぎではない」なら選択肢に入ります。
注意点: 試着ができないため、肩幅や着丈が合わないリスクがあります。また、生地の「黒さ」が写真では判断しにくいため、口コミで「色が薄くないか」を重点的に確認しましょう。
5. 購入時に一緒に揃えておくべき「3種の神器」
礼服だけ買っても、小物がないと参列できません。購入時にセットで揃えておくと、いざという時に慌てずに済みます。
黒の無地ネクタイ(光沢なし):
一番忘れるのがネクタイです。必ず「礼服用」として売られている、光を反射しないタイプを選んでください。
白のレギュラーカラーシャツ:
ボタンダウン(襟にボタンがあるもの)はカジュアルなのでNG。真っ白でシンプルなものを用意しましょう。
内羽根式のストレートチップ(革靴):
つま先に横線が入ったデザインが最もフォーマルです。金具付きやローファーは避けましょう。
まとめ:自分に合った「一着」を準備しよう
礼服をどこで買うべきか、その答えはあなたの年齢と立場、そして予算にあります。
20代: 紳士服専門店の安価なセットモデルで十分です。
30代〜40代: 紳士服専門店のミドルクラス(アジャスター付き)が最もコスパが良いでしょう。
50代以降: 質にこだわった百貨店モデルや、専門店の上位ラインが相応しい装いになります。
「まだ必要ない」と思っている時こそ、冷静に比較して良い品を選べるチャンスです。次の週末、一度お近くのショップを覗いて、生地の「黒さ」の違いを確かめてみてはいかがでしょうか。
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