【葬儀の受付】頼まれたら断るのは失礼?引き受ける基準と、まず準備すべき3つのこと


「葬儀の受付を頼まれてしまったけれど、自分に務まるだろうか」「どうしても外せない用事がある場合は断ってもいいの?」と悩んでいませんか?葬儀という厳かな場での大役を任されると、誰しも緊張や戸惑いを感じるものです。

葬儀の受付は、遺族に代わって弔問客をお迎えする非常に重要な役割。信頼されているからこその依頼ではありますが、状況によってはどうしても引き受けられない場合もあるでしょう。

この記事では、葬儀の受付を頼まれた際の判断基準や、断る場合のマナー、そして引き受ける際にまず準備すべき3つの必須事項について、初心者の方にも分かりやすく解説します。


1. 葬儀の受付を頼まれたら断ってもいい?

結論から申し上げますと、葬儀の受付を断ることは決して失礼なことではありません。

本来、葬儀の受付は親族や近隣の方、あるいは故人と特に親交が深かった友人・知人が務めるものです。しかし、やむを得ない事情がある場合は、無理に引き受けて当日に支障をきたすよりも、早めに辞退を伝える方が遺族に対して誠実といえます。

引き受けるべきか判断する基準

以下のケースに当てはまる場合は、前向きに検討しましょう。

  • 故人や遺族と深い親交がある

  • 日程の都合が完全につく

  • 健康状態に不安がない

断っても失礼にならないケース

  • 自身の体調不良や怪我をしている

  • 乳幼児の育児中や家族の介護で長時間離れられない

  • 外せない仕事や慶事(結婚式など)が重なっている

  • 身内に不幸があり忌中である

断る際は「あいにくどうしても都合がつかず、お役に立てず申し訳ございません」と、お詫びの言葉を添えて、できるだけ早く返答するのがマナーです。


2. 受付を引き受けたら「まず準備すべき3つのこと」

依頼を受けると決めたら、不安を解消するために以下の3つの準備から始めましょう。

① スケジュールの確保と集合時間の確認

葬儀の受付は、一般の参列者よりも早く会場に入る必要があります。

  • 集合時間:開式の1時間前〜45分前が一般的です。

  • 拘束時間:式の間も受付に留まる必要があるか、焼香のタイミングはどうなるかを事前に葬儀社や遺族に確認しておくと安心です。

② 喪服と身だしなみのチェック

受付は「葬儀の顔」です。第一印象で失礼のないよう、以下の点を確認してください。

  • 喪服の状態:シワや汚れはないか、サイズは合っているか。

  • 小物類:黒のネクタイ、黒のストッキング、光沢のない靴、数珠などは揃っているか。

  • 清潔感:派手なネイルやアクセサリーは避け、髪型も顔にかからないようスッキリとまとめます。

③ 挨拶の言葉をイメージしておく

当日は緊張して言葉に詰まることもあります。基本的なフレーズを頭に入れておきましょう。

  • 弔問客に対して:「お忙しい中、お越しいただきありがとうございます」「恐れ入りますが、こちらにご記帳をお願いいたします」

  • 遺族に対して:「本日は受付を務めさせていただきます。精一杯お手伝いいたします」


3. 当日の受付業務をスムーズに進めるコツ

受付の仕事は「記帳」「香典の預かり」「返礼品の手渡し」の3つがメインです。これらをスムーズに行うためのポイントを紹介します。

香典の扱いには細心の注意を

香典は非常にデリケートなものです。受け取る際は必ず両手で受け取り、「お預かりいたします」と一礼します。その場ですぐに金額を確認するのはマナー違反です。参列者が途切れたタイミングで、会計担当者と協力して静かに中身を確認しましょう。

記帳の案内は丁寧に

芳名帳(ほうめいちょう)への記入を促す際は、ペン先を相手に向けて渡さないよう注意します。「こちらにご住所とお名前をお願いいたします」と添えるだけで、参列者はスムーズに動けます。

会場案内を把握しておく

「お手洗いはどこですか?」「喫煙所はありますか?」といった質問を受付で受けることがよくあります。会場入りした際に、葬儀スタッフに施設の場所を確認しておくと、慌てずに案内ができます。


4. 信頼に応えるための心構え

受付を頼まれるということは、遺族から「この人なら安心して任せられる」と思われているということです。完璧にこなそうと気負いすぎる必要はありません。

大切なのは、悲しみの中にいる遺族をサポートしたいという気持ちと、参列者への丁寧な振る舞いです。たとえ作法に少し自信がなくても、落ち着いて控えめに対応すれば、その誠実さは必ず伝わります。


まとめ

葬儀の受付は、故人の最後を彩る大切なポジションです。

  • 断る場合は早めに、誠実な理由を添える

  • 引き受ける場合は「時間・服装・言葉」を事前に整える

  • 当日は笑顔を控え、落ち着いたトーンで対応する

これらを意識するだけで、受付としての役割を立派に果たすことができます。もし分からないことがあれば、現場にいる葬儀社のプロに遠慮なく質問してください。

受付という形での供養が、故人との温かいお別れの一助となることを願っています。


葬儀の受付を頼まれたら?マナーや当日の流れ、挨拶の言葉まで徹底解説