「ご冥福」はNG?神式葬儀で使ってはいけない言葉と、失礼のないお悔やみの挨拶


大切な方のお別れの場が「神式(しんしき)」、いわゆる神道の葬儀(神葬祭)だったとき、あなたは自信を持ってお悔やみの言葉を伝えられますか?

実は、私たちが日常的に使っている「ご冥福をお祈りします」という言葉は、神式の葬儀ではマナー違反となってしまう可能性があるのです。仏教の葬儀に慣れている日本人にとって、神道特有の言い回しや避けるべき言葉を知っておくことは、遺族に対する最高のリスペクト(敬意)に繋がります。

この記事では、神式葬儀で使ってはいけない「NGワード」の理由と、遺族の心に寄り添う正しいお悔やみの挨拶、さらには参列時に迷わない言葉選びのポイントを詳しく解説します。


なぜ神式で「ご冥福」を使ってはいけないのか?

結論から言うと、「冥福(めいふく)」という言葉が仏教の死生観に基づいているからです。

1. 「冥福」は仏教の概念

冥福とは「冥土(死後の世界)での幸福」を指します。仏教では亡くなった後に裁判を受け、極楽浄土へ行けるよう祈りますが、神道には「冥土」という場所も「裁判」という概念もありません。

2. 神道の死生観

神道では、人は亡くなると肉体を離れ、その家の「守護神(氏神)」になると考えられています。故人はどこか遠い世界へ旅立つのではなく、これからも家族のそばにいて、家を守り続けてくれる存在。そのため、行き先の幸せを祈る「冥福」は、神道の考え方とはズレが生じてしまうのです。


神式葬儀で避けるべき「NGワード」と仏教用語

神式では、仏教を連想させる言葉を一切使いません。うっかり口にしないよう、代表的なものをチェックしておきましょう。

  • 「成仏(じょうぶつ)」:仏様になるという意味のためNG。

  • 「供養(くよ))」:仏教的な儀式を指すためNG。

  • 「往生(おうじょう)」:極楽へ行くという意味のためNG。

  • 「焼香(しょうこう)」:神道では「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」と言います。

  • 「香典(こうでん)」:神道では「御玉串料(おたまぐしりょう)」などが正解です。

また、宗教に関わらず葬儀全般で避けるべき「忌み言葉」(重ね重ね、たびたび、再三など)も同様に控えるのがマナーです。


相手に失礼のない「神式のお悔やみの挨拶」例文集

それでは、神式葬儀ではどのような言葉をかければ良いのでしょうか。状況別に使える、柔らかく親しみやすい表現をご紹介します。

受付や遺族へ伝える定番フレーズ

最も無難で、かつ失礼のない言葉は以下の通りです。

「この度は、誠にご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます。」

「ご愁傷様」や「お悔やみ」という言葉は、特定の宗教に依存しない言葉なので、神式でも安心して使えます。

神道らしい丁寧な言い換え

より神道の形式に寄り添った表現を使いたい場合は、以下の言葉がスマートです。

「御霊(みたま)の安らかならんことをお祈りいたします。」

「御霊のご平安をお祈り申し上げます。」

神道では、故人の魂を「御霊」と呼びます。「安らかに」と祈る気持ちは仏教も神道も同じですので、この表現は非常に喜ばれます。

故人を称える言葉

神道は「故人が守護神になる」という前向きな側面があるため、以下のような言葉も適しています。

「これからは守護神として、皆様を温かく見守ってくださることと存じます。」


香典(御玉串料)の表書きと渡し方のマナー

言葉遣いと同様に、不祝儀袋の準備も大切です。神式葬儀に参列する際は、以下の点に注意しましょう。

表書きの種類

  • 御玉串料(おたまぐしりょう):最も一般的で丁寧な表現。

  • 御榊料(おさかきりょう):玉串の代わりに榊を捧げることに由来。

  • 御神前(ごしんぜん):神様へ捧げるという意味。

※「御霊前」も使えますが、蓮の花の絵がついた袋は仏式専用なので、必ず無地双銀・白黒の結び切りの袋を選びましょう。


知っておくと得する、神式葬儀のメリット

近年、あえて神式葬儀を選ぶ方が増えている背景には、費用面や精神面でのメリットもあります。

  • 戒名料が不要:神道では「諡(おくりな)」という名前を授かりますが、仏教の戒名料のような高額な謝礼は基本的に発生しません。

  • 家族の絆を感じる儀式:故人が家の神様としてとどまるという考え方は、ペットの供養や家族を身近に感じていたい層から「癒やされる」と高く評価されています。

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まとめ

神式葬儀でのマナーは、難しいものではありません。「仏教用語を避ける」「故人を御霊(守護神)として敬う」という2つのポイントさえ押さえておけば、自信を持って参列できます。

「ご冥福」という言葉が使えないことに焦る必要はありません。大切なのは、形にとらわれすぎず、故人を偲び、遺族を労わるあなたの「真心」を伝えることです。

もし、玉串奉奠(たまぐしほうてん)の具体的なやり方や、神棚封じなどの家庭での作法について詳しく知りたい場合は、他の専門記事もぜひ参考にしてみてください。


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