ストッキングの厚さや靴のヒール、大丈夫?葬儀でやりがちな「女性のうっかりマナー違反」10選
「黒い服を着ていれば大丈夫」と思っていませんか?実は、葬儀の場では服装そのものと同じくらい、足元や手元といった「小物」のマナーが重要視されます。急な知らせに慌てて準備をすると、知らず知らずのうちにマナー違反をしてしまい、周囲に「常識がない」という印象を与えてしまうかもしれません。
大切な方とのお別れの場で、ご自身の装いを気にすることなく、心から故人を偲ぶために。女性がやってしまいがちな「うっかりマナー違反」を10個のポイントに絞って詳しく解説します。
1. ストッキングの厚さが「厚すぎる」
冬場の葬儀で最も多い失敗が、タイツや厚手のストッキングです。葬儀では**「肌がうっすらと透ける黒」が基本。目安は20デニール前後**です。
60デニールや80デニールといった厚手のものはカジュアルな印象を与え、お悔やみの場にはそぐわないとされています。寒さが厳しい場合は、会場内では薄手を通し、移動中のみ防寒対策をするなどの工夫が必要です。
2. 靴のヒールが「高すぎる・太すぎる」
足元は意外と目に入る場所です。ヒールの高さは3cmから5cm程度が理想的です。
高すぎるヒール: 華美な印象を与えます。
ピンヒール: 歩くたびにカツカツと音が鳴り、静粛な会場では目立ってしまいます。
ウェッジソール・太すぎるヒール: カジュアルすぎて、厳かな場には適しません。
3. 「エナメル素材」や「スエード素材」の靴
黒色であっても、素材選びには注意が必要です。
エナメル: 光沢感があるため、慶事(お祝い事)用とみなされます。
スエード: 毛皮と同様に「殺生」を連想させるため、弔事では避けましょう。
理想は光沢のない布製、あるいはツヤを抑えた本革・合皮のパンプスです。
4. パールネックレスの「二連使い」
アクセサリーの中で唯一許されている真珠ですが、「二連」は絶対にNGです。「不幸が重なる」ことを連想させるため、必ず一連のものを選びましょう。また、粒が大きすぎるものや、形が歪なバロックパールも避けるのが無難です。
5. 「金具」や「ロゴ」が目立つバッグ
普段使いの黒いハンドバッグには、金のバックルやブランドロゴの金具がついていることが多いものです。弔事では、光るものは厳禁。
布製のフォーマルバッグを用意するのがベストですが、どうしてもない場合は、金具を内側に隠すか、黒い布で覆うなどの配慮が必要です。
6. 派手な「ジェルネイル」をそのままにしている
急な訃報でネイルサロンに行けないこともあります。しかし、赤やピンク、ストーンのついた派手なネイルは、焼香の際に非常に目立ちます。
落とせない場合は、**黒いレースの手袋(葬儀用フォーマル手袋)**を着用するか、上からベージュのマニキュアを塗って隠すのがマナーです。焼香の際も手袋を外さなくて良いとされています。
7. 髪をまとめる位置が「高すぎる」
長い髪をまとめる際、ポニーテールのように高い位置で結ぶのは「慶事」のスタイルです。葬儀では、耳より下の低い位置ですっきりとまとめましょう。使うヘアゴムやバレッタも、光沢のない黒で統一します。
8. 「殺生」を連想させる毛皮・レザーのコート
冬場の参列で、黒いからといってファー付きのコートやレザージャケットを着用するのは控えましょう。動物の皮や毛は「殺生」を強くイメージさせるため、お寺や葬儀の場ではタブーとされています。ウールやカシミヤのシンプルなコートが最適です。
9. 「香水」の香りが強すぎる
葬儀会場では、お線香の香りが立ち込めています。そこに強い香水の香りが混ざるのは、周囲への配慮に欠ける行為です。参列時は香水を控えるか、ごく微量に留めるのがマナーです。
10. メイクが「いつも通り」で華やかすぎる
ラメ入りのアイシャドウや、鮮やかな赤リップは葬儀には不向きです。だからといってノーメイク(すっぴん)も失礼にあたります。
「片化粧(かたげしょう)」と呼ばれる、肌のトーンを整え、色味を最小限に抑えた控えめなメイクを心がけましょう。
まとめ:迷ったら「控えめ」を選ぶのが正解
葬儀のマナーで共通しているのは、**「光るものを避ける」「露出を控える」「殺生を連想させない」**という3つのポイントです。自分を美しく見せるための装飾ではなく、悲しみに寄り添い、故人を敬うための装いであることを忘れてはいけません。
「これくらいなら大丈夫かな?」と迷った時は、より控えめな方、よりシンプルな方を選ぶのが正解です。事前の準備が難しい小物類こそ、一度チェックしてセットにしておくと、いざという時に慌てずに済みます。
葬儀の服装で悩む女性へ。急な参列でも失敗しないマナーと準喪服の選び方