葬儀後の挨拶回りはいつまでに行くべき?当日・翌日のマナーと訪問先をリストで確認
葬儀という大きな儀式を終え、ほっと一息つきたいところですが、遺族には大切な役割が残っています。それが「葬儀後の挨拶回り」です。
お世話になった方々へ感謝を伝えるこの習慣は、故人の最後を支えてくださった方々への礼儀であり、遺族としての新たな門出を報告する節目でもあります。しかし、「いつ、誰のところへ、どのような準備をして行けばいいのか」と不安に感じる方も多いはず。
この記事では、葬儀後の挨拶回りに関する時期、マナー、訪問先のチェックリストを、初めての方でも分かりやすく丁寧に解説します。
1. 葬儀後の挨拶回りは「いつまで」に行くのが正解?
葬儀後の挨拶は、早ければ早いほど良いとされています。理想的なタイミングは以下の通りです。
基本は「翌日」または「初七日まで」
最も丁寧とされるのは、葬儀の翌日、あるいは翌々日です。遅くとも**初七日(葬儀後数日以内)**までには済ませるようにしましょう。
近隣・町内会: 葬儀の翌日がベスト。
寺院(僧侶): 翌日〜3日以内。
勤務先: 忌引き明けの最初の出勤日。
あまり時間が経過してしまうと、相手に「無事に終わったのだろうか」と余計な心配をかけてしまうこともあります。早めの行動が、感謝の気持ちをより深く伝えます。
2. 訪問先チェックリスト:どこへ行くべき?
「誰に挨拶すべきか」を整理しておくと、当日の動きがスムーズになります。以下のリストを参考に、訪問先を確認してみましょう。
寺院(僧侶): 読経や戒名をいただいたお礼。
葬儀委員長・受付をお手伝いいただいた方: 運営を支えてくれた方々。
近隣住民・町内会: 車の出入りや騒音などで不便をかけた方々。
故人の勤務先: 生前お世話になった上司や同僚。
自治会長・班長: 地域のルール等でお世話になった場合。
3. 挨拶回りの服装と持ち物のマナー
葬儀直後とはいえ、何を着ていけばいいのか迷うものです。
服装について
基本的には**「略礼装(ブラックフォーマル)」が最も失礼のない形です。 ただし、葬儀から数日経っている場合や、ご近所への挨拶であれば、地味な色のスーツやワンピースなどの「落ち着いた平服」**でも構いません。派手な色使いや露出の多い服、サンダルなどは避けましょう。
持ち物(手土産)について
挨拶回りには、相手に気を使わせない程度の「手土産」を持参するのが一般的です。
品物: お茶、海苔、お菓子などの「消えもの(食べてなくなるもの)」を選びます。
のし(掛け紙): 表書きは「志」や「御礼」とし、水引は「黒白」または「黄白」の結び切りを使用します。
4. 場面別・そのまま使える挨拶の例文
言葉に詰まってしまわないよう、代表的なケースの例文を用意しました。
近隣の方へ
「昨日は、亡き父の葬儀に際しまして、温かいお言葉とお力添えをいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、滞りなく見送ることができました。葬儀の間は、お騒がせしたりご不便をおかけしたりしたことと存じますが、何卒ご容赦ください。今後とも、変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。」
故人の職場へ
「この度は、父の葬儀に際し多大なるご配慮をいただき、心より感謝申し上げます。突然のことで皆様には多大なご迷惑をおかけいたしました。本日より復帰いたしましたので、また精一杯努めてまいります。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。」
寺院(僧侶)へ
「先日は、お心のこもったお勤めをいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで無事に葬儀を終えることができました。これは些少ではございますが、御礼でございます。どうぞお納めください。」
5. 遠方の方や直接会えない場合はどうする?
事情により直接伺えない場合は、**電話や挨拶状(ハガキ・封書)**で感謝を伝えます。
最近はメールで済ませる方も増えていますが、特に目上の方や年配の方には、書面を送るのが最も丁寧です。句読点を使わない(法事が滞りなく終わるようにという願いから)などの慣習もありますが、まずは「感謝の言葉」を届けることを優先しましょう。
まとめ:感謝を伝えることが供養になる
葬儀後の挨拶回りは、慌ただしい中で大変な作業かもしれません。しかし、一つひとつの門を叩き、感謝を伝えるプロセスは、遺族にとっても「故人がいかに多くの人に支えられていたか」を実感する大切な機会になります。
形式にとらわれすぎず、相手の顔を見て「ありがとうございました」と伝えることが、何よりの供養になります。無理のない範囲で、早めに準備を進めていきましょう。
葬儀後の挨拶回りで迷わない!失礼のないマナーと場面別メッセージ例文集