葬儀後の大きな遺影、どこに飾る?いつまで飾る?処分やコンパクトに作り直す際のマナーを徹底解説


葬儀の祭壇を飾っていた大きな遺影写真。四十九日の法要が過ぎた後、この大きな額縁を「一体どこに飾ればいいの?」「ずっと置いておくべき?」と悩まれる方は非常に多いです。

遺影は故人の魂が宿る大切なものですが、現代の住環境では大きな額縁を飾るスペースがないことも珍しくありません。この記事では、遺影を飾る場所の決まり、処分の手順、そして現代のニーズに合わせたコンパクトな供養方法について詳しく解説します。


葬儀後の遺影を飾る場所と期間の目安

遺影の取り扱いに絶対的なルールはありませんが、一般的なしきたりやマナーが存在します。

四十九日までは「後飾り祭壇」

葬儀から四十九日の法要までは、自宅の「後飾り祭壇(中陰壇)」に安置します。この期間は、故人があの世へ旅立つための準備期間とされています。

四十九日以降の飾り方

四十九日の忌明け後は、遺影を後飾り祭壇から別の場所へ移動させます。

  • 仏壇の近く: 仏壇の上部や横の壁に飾るのが最も一般的です。

  • リビングや和室: 家族が自然と故人を偲べる、明るい場所が良いとされています。

  • 直射日光を避ける: 写真が色あせたり、額縁が痛んだりするのを防ぐため、直射日光が当たる場所は避けましょう。

いつまで飾る?

遺影を飾る期間に終わりはありません。一周忌、三回忌、そしてその後も長く飾るケースが多いです。しかし、時間の経過とともに遺族の生活環境が変わり、飾る場所がなくなることもあります。


飾る場所がない場合:コンパクトな供養への切り替え

大きな遺影は鴨居に引っ掛けるタイプが多く、現代の洋風住宅では飾る場所がないケースも増えています。その場合は、無理に飾らずコンパクトにすることをおすすめします。

手法1:小さな写真に焼き直す

葬儀業者や専門業者に依頼し、大きな写真をキャビネサイズ(2L)やL版サイズに縮小してプリントし直します。

手法2:仏壇の中に収める

焼き直した小さな写真を小さな額に入れ、仏壇の引き出しや、仏壇の中の隙間に安置する方法です。これなら場所をとりません。

手法3:フォトフレームを活用する

仏壇の近くに、小さなおしゃれなフォトフレームに写真を入れて置くのも、現代的な供養の方法です。


遺影写真を処分・整理する際のマナー

写真の整理や、コンパクトなサイズへの移行に伴い、大きな額縁を処分したい場合の正しい手順です。

1. お寺での供養(お焚き上げ)

遺影には故人の魂が宿ると考えられているため、ゴミとしてそのまま処分することに抵抗がある場合は、菩提寺や葬儀社に相談し、**お焚き上げ(供養してから焼却すること)**を依頼するのが最も安心です。

2. 自宅で処分する場合

お寺に依頼できない場合は、以下の手順で感謝の気持ちを伝えて処分します。

  1. 写真は額縁から外す。

  2. 白い紙や半紙で写真を包む。

  3. 感謝の言葉を伝え、他のゴミとは分けて、可燃ゴミとして処分する。

3. 額縁の処分

額縁は燃えないゴミや粗大ゴミとして処分します。もし高価な額縁であれば、再利用を検討しても良いでしょう。


デジタルデータでの保管もおすすめ

物理的な写真だけでなく、データを保管しておくことも現代では重要です。

大きな遺影を縮小する際に、デジタルデータとしてスマホやパソコンに保存しておけば、劣化することなく、いつでも思い出の笑顔を見返すことができます。


まとめ:形を変えても、想いは残る

遺影は大きな額縁に入っている必要はありません。何よりも大切なのは、**「故人を偲ぶ心」**です。

部屋の環境に合わせてコンパクトなサイズに作り直したり、デジタルデータとして大切に保管したりすることは、決して失礼にあたりません。ご家族が安心して毎日笑顔で過ごせる方法を選ぶことが、故人にとっても一番の供養になるはずです。


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