友引にお通夜をしてもいい?葬儀日程で避けるべき日と、親族トラブルを防ぐためのマナー


葬儀の日程を調整する際、多くの人が直面するのが「六曜(ろくよう)」の問題です。特に「友引(ともびき)に葬儀をしてはいけない」という話は有名ですが、お通夜についてはどうなのでしょうか。

急な不幸の中で、親族間で意見が分かれたり、マナー違反を指摘されたりすることは避けたいものです。この記事では、友引にお通夜を執り行うことの是非や、日程を決める際に避けるべき日、そして親族との円滑な合意形成のポイントを詳しく解説します。


友引にお通夜を行うのは問題ない

結論から申し上げますと、友引の日にお通夜を執り行うことは、宗教的にもマナー的にも全く問題ありません。

そもそも「友引」などの六曜は、中国から伝わった占いが発祥であり、仏教や神道といった宗教的な教えとは無関係です。本来は「勝負がつかない日」という意味でしたが、日本では文字のイメージから「友を冥土へ引き寄せる」と解釈されるようになりました。

葬儀・告別式は「故人を送り出す日」であるため友引を避ける傾向が強いですが、お通夜は「故人と最後の夜を過ごす儀式」であるため、友引に重なっても気にする必要はないというのが一般的な考え方です。


葬儀日程で「避けるべき日」はあるのか

現実的な葬儀運営において、日程を組む際に注意が必要な日はいくつか存在します。

1. 友引の日の「葬儀・告別式(火葬)」

お通夜は問題ありませんが、翌日の葬儀・告別式が友引になる場合は注意が必要です。

  • 火葬場の休場: 多くの自治体で、火葬場が友引を定休日に設定しています。物理的に火葬ができないため、結果として日程をずらさざるを得ません。

  • 迷信の配慮: 「友を引く」という言葉を強く気にする年配の方も多いため、親族の感情に配慮して避けるのが無難です。

2. 年末年始

12月31日から1月3日頃にかけては、多くの火葬場が休みに入ります。この期間に逝去された場合、火葬場の営業開始まで遺体を安置し続ける必要があるため、葬儀日程は通常よりも大幅に後ろ倒しになります。


親族トラブルを防ぐための3つのマナー

葬儀日程は喪主だけで決めるのではなく、親族への丁寧な説明と配慮が欠かせません。後々のトラブルを防ぐために、以下のポイントを押さえておきましょう。

1. 地域の慣習を事前に確認する

葬儀のしきたりは地域によって大きく異なります。ある地域では「友引でも人形を棺に入れる(身代わり人形)ことで葬儀が可能」という風習がある一方、別の地域では「友引の葬儀は絶対に認められない」という厳しい声があることも。

まずは地域の葬儀社や、地元の事情に詳しい親族に相談しましょう。

2. 「友引にお通夜」をする理由を説明する

もし友引にお通夜を設定する場合、不安に思う親族がいるかもしれません。「火葬場の空き状況の関係で、この日程が最もスムーズに執り行えること」や「宗教上は問題ないこと」を、葬儀社の担当者から説明してもらうのも一つの手です。

3. 菩提寺(お寺)の都合を最優先に

親族だけでなく、僧侶のスケジュールも重要です。特にお盆や彼岸などの時期は寺院も忙しく、希望の日程で法要をお願いできないことがあります。親族に日程を伝える前に、必ずお寺の許可を得ておくことが、礼儀として非常に重要です。


もし日程が合わない場合はどうする?

親族の都合や火葬場の空き状況で、どうしても理想的な日程が組めない場合もあります。その際は、以下のような柔軟な対応を検討してみてください。

  • 仮通夜を行う: 正式な通夜の前に、近親者だけで寄り添う「仮通夜」を行い、本通夜の日程を調整する。

  • 家族葬に切り替える: 参列者が少ない家族葬であれば、急な日程変更や平日の葬儀でも調整がつきやすくなります。


まとめ:大切なのは「送る心」

葬儀日程における「日柄」は、あくまで目安の一つに過ぎません。現代では、仕事の都合や火葬場の状況を優先して、六曜にこだわらず日程を決めるケースも増えています。

何よりも大切なのは、参列する方々が納得感を持って、穏やかな気持ちで故人を見送れることです。親族への配慮を忘れず、葬儀社と相談しながら、最適なお別れの日を選んでください。


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