葬儀に間に合わなかったら?弔電の代わりに送る「お悔やみ状」と香典・供物のマナー
訃報を知ったのが葬儀の後だったり、どうしても都合がつかず電報の手配が間に合わなかったりすることは、決して珍しいことではありません。
「葬儀が終わってしまったら、もう何もしない方がいいの?」と不安に思う必要はありません。大切なのは、時期を逃しても「お悔やみの気持ちを伝える」ことです。
この記事では、葬儀に間に合わなかった際に送る「お悔やみ状」の書き方や、香典・供物を郵送する際のマナー、相手に負担をかけないための配慮について詳しく解説します。
1. 葬儀後の対応:電報ではなく「お悔やみ状」を送る
葬儀や告別式がすでに終わっている場合、電報(弔電)を送る必要はありません。代わりに、手書きの**「お悔やみ状」**を郵送するのが最も丁寧な対応です。
送る時期の目安
訃報を知ったら、できるだけ早く(初七日まで、遅くとも四十九日まで)出すようにしましょう。お悔やみ状は、白い無地の便箋と封筒を使用するのが基本です。二重封筒は「不幸が重なる」ことを連想させるため、必ず一重の封筒を選びます。
2. お悔やみ状の基本構成と文例
お悔やみ状には、時候の挨拶(拝啓など)は不要です。すぐに本題に入り、簡潔にまとめます。
構成のポイント
お悔やみの言葉: 逝去を悼む言葉。
遅れたことへのお詫び: 知るのが遅れたこと、葬儀に参列できなかったことへの謝罪。
遺族への慰め: 残された家族の健康を祈る言葉。
香典・供物を同封する場合の添え書き: 「心ばかりのものを同封しました」といった一言。
そのまま使える文例
「ご尊父様のご逝去を知り、ただ驚いております。
本来であればすぐにでも駆けつけるべきところ、存じ上げずにおりましたため、お参りにも伺えず誠に申し訳ございませんでした。
遅ればせながら、同封のものをご霊前に供えていただければ幸いです。
略儀ながら書中をもちまして、謹んでお悔やみ申し上げます。」
3. 香典を郵送する際の手順と注意点
香典を郵送する場合は、普通郵便で送ることはできません。必ず**「現金書留」**を利用します。
用意するもの: 香典袋(不祝儀袋)、現金、お悔やみ状、現金書留専用封筒(郵便局で購入)。
表書き: 四十九日前であれば「御霊前」、四十九日以降であれば「御仏前」とするのが一般的ですが、宗教が不明な場合は「御香料」や「御弔料」が確実です。
同封の仕方: 現金を香典袋に入れ、その香典袋とお悔やみ状を一緒に現金書留の封筒に入れます。
4. 供物(お供え物)を送る場合のマナー
「香典は気を遣わせるかも」という場合は、お線香やお花、お菓子などの「供物」を送るのがスマートです。
おすすめの供物
お線香・ろうそく: 「消えもの」として定番。最近は進物用の高級な香りのものが喜ばれます。
お花(供花): 白を基調としたアレンジメントを。
お菓子: 日持ちがし、個包装されているもの。
「香典辞退」の意向がある場合
近年は家族葬などで香典を辞退されるケースが増えています。その場合は無理に現金や品物を送らず、お悔やみ状のみを送り、心からの哀悼の意を伝えましょう。無理にお送りすることは、ご遺族に「お返し(香典返し)」の負担を負わせることになり、かえって失礼になる場合があります。
5. 後日弔問(お参り)に伺う際の心得
もし直接お参りに伺いたい場合は、必ず事前にご遺族の都合を確認しましょう。
アポ取り: 「お線香をあげさせていただきたいのですが、ご都合のよろしい日時はありますか?」と電話などで尋ねます。
服装: 葬儀ではないため、喪服である必要はありません。地味な色合いの平服(スーツや落ち着いたワンピースなど)を選びます。
滞在時間: ご遺族は片付けや手続きで多忙な時期です。玄関先でのお参りにとどめるか、長居はせずに手短に切り上げるのがマナーです。
6. まとめ:時期を逃しても「想い」は届く
葬儀に間に合わなかったことは申し訳ないことですが、後からでも丁寧に連絡をいただくことは、ご遺族にとって故人を偲ぶ新たな機会となり、慰めになるものです。
マナーで最も大切なのは、形式よりも「相手の負担を考えた行動」です。
早く出すこと
丁寧な言葉を選ぶこと
相手の意向(香典辞退など)を尊重すること
この3点を守れば、あなたの誠意は必ず伝わります。まずは、静かな気持ちでペンを取り、お悔やみの言葉を綴ることから始めてみてはいかがでしょうか。
心を込めた弔電の送り方|マナー・文例・お悔やみの言葉を徹底解説