葬儀後の挨拶に手土産は必要?菓子折りの相場・のしの書き方のルールと喜ばれる「消えもの」選


葬儀という大きな儀式を終えた後、お世話になった方々へ伺う「葬儀後の挨拶回り」。感謝の気持ちを伝える大切な場ですが、「手土産は持参すべきなのか」「どのような品物が適切なのか」と迷う方は非常に多いものです。

葬儀の参列やお手伝いをしてくださった方々に対し、失礼のないよう配慮しつつ、相手の負担にならない贈り物を選びたいところ。この記事では、葬儀後の挨拶に添える手土産の必要性から、予算相場、のしの書き方、そして失敗しない品物選びまでを詳しく解説します。


1. 葬儀後の挨拶に手土産は必要?

結論から申し上げますと、葬儀後の挨拶回りには**「手土産を持参するのが一般的」**です。

特に、以下の方々へ伺う際は、感謝のしるしとして品物を用意しましょう。

  • 葬儀委員長や受付を手伝ってくれた方: 運営に尽力いただいたお礼として。

  • 近隣住民・町内会: 騒音や車両の出入りなどで不便をかけたお詫びと感謝として。

  • 寺院(僧侶): お布施とは別に、菓子折りを添えるのが丁寧な形です。

  • 故人の勤務先: 急な忌引きによる業務のフォローに対するお礼として。

ただし、香典をいただいた方への「香典返し」とは意味合いが異なるため、過度に高価なものを用意する必要はありません。


2. 菓子折り・手土産の予算相場

相手との関係性にもよりますが、一般的な相場は以下の通りです。

訪問先予算の目安
近隣住民・町内会1,000円 〜 2,000円程度
受付などのお手伝いの方2,000円 〜 3,000円程度
葬儀委員長・特に親しい方3,000円 〜 5,000円程度
故人の勤務先(部署単位)3,000円 〜 5,000円程度

あまりに高額すぎると、かえって相手に気を使わせてしまうため、「お返しのいらない範囲」で選ぶのがマナーです。


3. 失敗しない「のし(掛け紙)」の書き方

葬儀後の挨拶で持参する品物には、必ず「のし(掛け紙)」をかけます。慶事ではないため、以下のルールを厳守しましょう。

  • 水引: 「黒白」または「黄白」「結び切り」(二度と繰り返さないという意味)。

  • 表書き: 上段に**「志」または「御礼」**と記します。

  • 名入れ: 下段に「〇〇(名字のみ)」、または「遺族一同」と記載します。

  • 内のし・外のし: 直接手渡しする場合は、表書きがはっきり見える**「外のし」**が一般的です。


4. 喜ばれる「消えもの」選びのポイント

弔事の贈り物では、悲しみを後に残さないという意味から、食べてなくなる**「消えもの」**を選ぶのが鉄則です。

おすすめの品物

  • 個包装の菓子折り: クッキーや煎餅など、日持ちがして分けやすいもの。特に職場への挨拶には最適です。

  • お茶・コーヒー・海苔: 弔事の定番であり、家庭で日常的に消費されるため喜ばれます。

  • タオル・石鹸: 「不幸を洗い流す」という意味を込めて選ばれることがあります。

避けるべき品物

  • 「四つ足生臭もの」: 肉や魚などは殺生を連想させるため、仏教では避けられます。

  • お酒: お祝い事のイメージが強いため、基本的には控えます(故人が特に好んでいた場合を除く)。


5. 挨拶に伺う際の言葉添え

品物を渡す際は、「つまらないものですが」という表現よりも、感謝の気持ちをストレートに伝える言葉を添えましょう。

例文:

「先日は、亡き父の葬儀に際しまして、多大なるお力添えをいただき誠にありがとうございました。おかげさまで滞りなく見送ることができました。これは心ばかりの品でございます。どうぞ皆様でお召し上がりください。」


6. まとめ:感謝を形にする一歩

葬儀後の挨拶回りは、心身ともに疲労が溜まっている時期に行うことになります。しかし、マナーに則った手土産を準備し、直接感謝を伝えることで、周囲の方々との関係をより円滑に保つことができます。

大切なのは品物の金額ではなく、「わざわざ足を運んで感謝を伝えに来てくれた」という誠実な姿勢です。今回ご紹介した相場やルールを参考に、心を込めた挨拶回りを進めてみてください。


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