葬儀のお返しで迷わない!マナーと相場、感謝が伝わる品物選びの完全ガイド


大切な方を送り出した後、慌ただしい日々の中で直面するのが「葬儀のお返し(香典返し)」の問題です。「いつまでに贈ればいいの?」「金額の目安は?」「何を選べば失礼にならない?」と、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

悲しみの中、弔問に訪れてくださった方々の温かいお気持ちに対し、失礼のない形できちんとお礼を伝えたい。そんなあなたの悩みを解決するために、葬儀のお返しに関する基本マナーから、最新のトレンド、そして受け取った方に喜ばれる品物の選び方までを詳しく解説します。


1. 葬儀のお返し(香典返し)の基本と時期

葬儀のお返しは、一般的に「四十九日(忌明け)」を迎えた後に、無事に法要を終えたことの報告を兼ねて贈るものです。この慣習を「香典返し(こうでんがえし)」と呼びます。

贈るタイミングの目安

  • 仏式: 四十九日の法要後、1週間から2週間以内

  • 神式: 三十日祭または五十日祭の後

  • キリスト教式: 1ヶ月後の昇天記念日(追悼ミサ)の後

最近では、葬儀当日にその場でお返しをお渡しする「当日返し(即返し)」も増えています。しかし、高額な香典をいただいた場合には、後日改めて相応のお返し(後返し)をするのが丁寧な対応です。

2. 知っておきたい「金額の相場」と「半返し」のルール

お返しの金額には「半返し(はんがえし)」という基本的な考え方があります。いただいた香典の額の「半分から3分の1」程度が目安とされています。

金額別の目安表

いただいた香典の額お返しの目安額(半返し〜3分の1)
5,000円2,000円 〜 2,500円
10,000円3,000円 〜 5,000円
30,000円10,000円 〜 15,000円
50,000円以上20,000円 〜

【注意ポイント】

親族や親しい方から、弔意だけでなく「今後の生活の助けに」という意図で高額な香典をいただくことがあります。その場合は、無理に半返しにこだわらず、3分の1程度の控えめなお返しに留め、丁寧なお礼状で感謝を伝えることがマナーとされています。

3. 品物選びのポイント:「消えもの」が選ばれる理由

葬儀のお返しには、**「悲しみを後に残さない」**という意味を込めて、使ってなくなる「消えもの」を選ぶのが古くからの習わしです。

定番の品物とおすすめ

  • お茶・コーヒー・海苔: 昔からの定番です。日持ちがし、どのご家庭でも重宝されます。

  • 和菓子・洋菓子: 個包装のクッキーや煎餅などは、職場や家族で分けやすいため喜ばれます。

  • 洗剤・タオル: 「不幸を洗い流す」という意味合いがあり、実用性の高いアイテムです。

  • カタログギフト: 近年、最も選ばれているスタイルです。受け取った方が自分の好きなものを選べるため、失敗がなく、価格帯も幅広く設定されています。

避けるべき品物(タブー)

  • 肉や魚(生臭もの): 殺生を連想させるため、仏教では不適切とされます。

  • お酒などの嗜好品: お祝い事を連想させる場合があります(故人がお酒好きだった場合、あえて選ぶケースも増えていますが、基本は避けるのが無難です)。

  • 商品券(金券): 金額が直接わかってしまうため、目上の方に贈るのは失礼にあたると考える方もいます。

4. 挨拶状(お礼状)の書き方とマナー

お返しには必ず「挨拶状」を添えましょう。これには、葬儀に参列いただいたことへの感謝と、無事に忌明けを迎えたことの報告が含まれます。

挨拶状の重要なルール

  1. 句読点(、。)を使わない: 「法事が滞りなく終わるように」という願いを込め、文章を途切らせないという意味で句読点は使用しないのが伝統的な形式です。

  2. 重ね言葉を避ける: 「たびたび」「重ね重ね」といった言葉は、不幸が重なることを連想させるため避けましょう。

  3. 季節の挨拶は不要: 通常の手紙とは異なり、拝啓の後にすぐ本題に入っても構いません。

5. ケース別:こんな時どうする?「お返し」のQ&A

Q1. 香典返しを辞退された場合は?

「お返しは不要です」と明記されている場合や、公的機関への寄付などを希望されている場合は、無理にお返しを贈る必要はありません。ただし、お礼の気持ちを伝えるために、丁寧な「お礼の手紙」や、後日電話で感謝を伝えるのが大人のマナーです。

Q2. 家族葬の場合でもお返しは必要?

家族葬であっても、香典をいただいた場合はお返しが必要です。参列されなかった方から郵送で香典が届いた場合も同様に、四十九日明けにお返しを発送します。

Q3. 当日返しで足りない場合は?

葬儀当日に3,000円程度の品物をお渡ししている場合で、高額な香典(例:3万円以上)をいただいたなら、後日、不足分に相当する品物を改めて贈るのが一般的です。

6. 感謝を伝えるための「心遣い」

葬儀のお返しは、単なる義務ではありません。故人を偲び、遺族を支えてくれた方々への「感謝のしるし」です。

最近では、故人の趣味に合わせた品物を選んだり、メッセージカードに故人との思い出を添えたりする方も増えています。形式的なマナーを守りつつも、相手の状況(家族構成や年齢層)を想像して品物を選ぶことが、最も心のこもったお返しになります。


まとめ

葬儀のお返し(香典返し)は、時期、相場、品物選びの3つのポイントを押さえておけば安心です。

  • 時期: 四十九日の法要後、すみやかに。

  • 金額: いただいた額の半分〜3分の1。

  • 品物: 相手が困らない「消えもの」や「カタログギフト」。

手続きや準備は大変かと思いますが、一つひとつ丁寧に進めることで、故人に対する供養にもつながります。この記事が、あなたの不安を解消し、大切な方々への誠実な橋渡しとなれば幸いです。


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