火葬場が空いていない!葬儀までの待機日数は平均何日?遺体安置の注意点と追加費用を解説


「葬儀の日程を決めようとしたら、火葬場の予約がいっぱいで数日先になると言われた……」

近年、都市部を中心にこのようなケースが増えています。大切な人を亡くした直後、葬儀まで何日も待たなければならない状況は、ご遺族にとって精神的にも経済的にも大きな不安要素となります。

火葬場待ちが発生した際、遺体の状態をどう保つべきか、追加でかかる費用はどのくらいなのか。

この記事では、葬儀までの待機日数の目安や、安置に関する注意点、そして想定外の出費を抑えるための対策について詳しく解説します。


葬儀までの待機日数は平均どれくらい?

通常、逝去から葬儀・火葬までは2〜3日程度が一般的とされてきました。しかし、現在は地域や時期によって状況が大きく異なります。

  • 都市部(東京・神奈川など): 3日〜7日程度の待機が発生することが珍しくありません。混雑期には1週間以上待つケースもあります。

  • 地方都市: 1日〜3日程度でスムーズに進むことが多いですが、特定の火葬場に予約が集中すると数日待つ場合があります。

  • 冬場(12月〜3月): 高齢者の死亡率が高まる冬場は、全国的に火葬場が混雑し、待機日数が延びる傾向にあります。

法律上、死後24時間を経過しなければ火葬はできませんが、現実には「24時間後」ではなく「数日後」になることを前提に準備を進める必要があります。


待機期間中の遺体安置はどうすればいい?

葬儀までの日数が延びる場合、最も気を配らなければならないのが「遺体の状態維持」です。安置場所には主に2つの選択肢があります。

自宅安置

故人を住み慣れた家に連れて帰る方法です。

  • メリット: 故人とゆっくり最後の時間を過ごせます。安置料がかかりません。

  • 注意点: 夏場などは室温管理が難しく、遺体の傷みが進みやすいです。また、弔問客の対応で遺族が休めないという側面もあります。

安置施設(専用保管庫)

葬儀社や斎場が運営する専用の施設に預ける方法です。

  • メリット: 衛生管理が行き届いた保冷設備(冷蔵庫)で保管されるため、長期間の待機でも遺体の状態を安定して保つことができます。

  • 注意点: 1日ごとに施設利用料が発生します。また、施設によっては面会時間に制限がある場合があります。


火葬待ちで発生する「追加費用」の内訳

葬儀までの日数が延びれば延びるほど、当初の見積もりよりも費用が加算されていきます。主な内訳は以下の通りです。

項目内容費用の目安(1日あたり)
安置施設利用料専用施設の使用料10,000円 〜 30,000円
ドライアイス代遺体を冷やすための消耗品10,000円 〜 20,000円
遺体保存処置エンバーミングなど(必要に応じて)150,000円 〜(一括)
式場延長料斎場を仮押さえする場合数万円程度

例えば、火葬まで5日間待機することになった場合、ドライアイス代と安置料だけで合計10万円以上の追加出費になることもあります。


遺体の状態を守る「エンバーミング」という選択肢

待機日数が1週間を超えるような長期になる場合、通常のドライアイスによる冷却だけでは限界があります。その際に検討したいのが**エンバーミング(遺体衛生保全)**です。

エンバーミングとは、専門資格を持つエンバーマーが遺体に防腐処置を施す技術です。

  • 長期間の保存が可能: ドライアイスなしで10日〜2週間の保存が可能になります。

  • 自然な姿: 生前に近い穏やかな表情を保つことができ、お別れの時間をより良いものにできます。

  • 感染症予防: 遺体からの感染症リスクを抑えるため、自宅での安置も安心です。

費用は15万円〜25万円程度かかりますが、ドライアイスを毎日追加し続ける費用と比較すると、長期待機の場合は結果として納得感のある選択になることが多いです。


火葬場待ちを回避・短縮するための対策

少しでも早く見送りたい、あるいは費用を抑えたい場合は、以下の方法を葬儀社に相談してみましょう。

  1. 火葬場を変更する: 近隣の市町村の火葬場を利用できる場合があります(ただし、管轄外料金として割高になるケースが多いです)。

  2. 形式を柔軟に考える: お通夜・告別式を行う「一般葬」ではなく、火葬のみを行う「直葬」や、1日で儀式を終える「一日葬」にすることで、予約枠の選択肢が広がる場合があります。

  3. 友引を検討する: 多くの火葬場が休場する友引ですが、一部開場している施設もあります。迷信を気にしないのであれば、穴場の日程となることがあります。


まとめ:納得のいくお別れのために

火葬場が空いていないという状況は、ご遺族にとって大きなストレスです。しかし、待機期間を「故人とゆっくり過ごせる貴重な時間」と捉えることもできます。

焦って不本意な日程や場所を選んでしまうのではなく、葬儀社と密にコミュニケーションを取り、費用の総額を確認しながら、最適なプランを立てることが大切です。まずは現状の予約状況を確認し、安置方法のベストな選択を検討しましょう。


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