葬儀にふさわしい「黒い髪飾り」の選び方。シュシュやパールのバレッタがNGとされる理由
「葬儀の服装はブラックフォーマルで完璧だけど、髪飾りはどう選べばいい?」「黒色なら、手持ちのシュシュやバレッタを使っても大丈夫?」
葬儀や法要の席では、たとえ色が「黒」であっても、デザインや素材によってはマナー違反となってしまうアイテムがあります。悲しみの席において、髪飾りは「飾るため」のものではなく、あくまで「身だしなみを整えるため」の道具であるべきだからです。
この記事では、葬儀にふさわしい髪飾りの選び方と、なぜ特定のアイテムがNGとされるのか、その具体的な理由を詳しく解説します。
葬儀で使える髪飾りの基本ルール
葬儀での身だしなみは「無光沢・無造作・質素」が基本です。髪飾りを選ぶ際は、以下の3つの基準をクリアしているか確認しましょう。
色は「漆黒」を選ぶ
同じ黒でも、グレーに近いものや紺色は避け、フォーマルウェアに馴染む深い黒を選びます。
光沢のない素材(マットな質感)
光を反射するサテン地、エナメル、金属などは、お祝い事を連想させるため不適切です。
過度なボリュームを抑える
髪飾りが目立ちすぎると、おしゃれを優先している印象を与えてしまいます。
なぜNG?間違えやすい髪飾りの落とし穴
「黒色ならいいのでは?」と思いがちなアイテムが、実はマナー違反とされる理由を見ていきましょう。
シュシュがNGな理由:カジュアルすぎる
シュシュは柔らかい布で作られており、ふんわりとしたボリュームが出るのが特徴です。しかし、葬儀においてはその「ふんわり感」がカジュアル(日常的)すぎると判断されます。また、布が重なり合うデザインは華やかさを演出してしまうため、厳粛な場には適しません。
パールのバレッタがNGな理由:「涙」でも髪飾りは別
「葬儀にパール(真珠)のネックレスはOKだから、バレッタも良いのでは?」と考える方も多いでしょう。しかし、葬儀で許されるパールは基本的に「ネックレス」と「イヤリング(ピアス)」のみです。
髪にパールをあしらうのは**「装飾品(飾り)」**としての意味合いが強くなり、お悔やみの場では「華美」とみなされます。
金属製やラインストーン付きがNGな理由
キラキラと光るものは「慶事」の象徴です。たとえ黒い石であっても、カットが入っていて光を反射するものは避けましょう。また、ゴールドやシルバーの金具が大きく露出しているものも同様です。
葬儀にふさわしいおすすめの髪飾り3選
マナーを守りつつ、上品に髪をまとめるための推奨アイテムをご紹介します。
1. グログラン素材のバレッタ
「グログラン」とは、横にうねのある平織りの生地のことです。光沢が抑えられており、リボン結びのデザインであっても落ち着いた印象になります。平らで厚みのないデザインを選べば、よりフォーマル度が高まります。
2. ネット付きのシニヨンバレッタ
長い髪をまとめる際、最も確実なのがネット付きのタイプです。
メリット: 髪の毛をすべてネットの中に収めるため、お辞儀をしても毛先がバラけず、非常に清潔感があります。
選び方: ネット部分が目立たない細かい網目のもの、リボン部分が控えめなものを選びましょう。
3. オニキスやプラスチック製のシンプルなピン
髪を固定するために使うピンは、塗装が剥げていない黒いアメピンや、光沢を抑えたオニキス風の飾りがついたものが適しています。
素材別・避けるべきチェックリスト
購入や準備をする際、以下の素材が含まれていないかチェックしてください。
| 素材・デザイン | 理由 |
| サテン・シルク | 光沢があり、華やかすぎるため。 |
| 革(レザー) | 「殺生」を連想させるため厳禁。 |
| ベロア(ベルベット) | カジュアルな季節感や豪華さが出るため避けるのが無難。 |
| べっ甲・琥珀 | 模様が目立ち、高級感(おしゃれ着)が出るため。 |
| 揺れるタイプ | 動きが出るものは、葬儀の場では落ち着きがないとされる。 |
迷ったときの「究極の解決策」
もし「このバレッタで大丈夫かな?」と少しでも不安に思うのであれば、**「飾り付きのアイテムを使わない」**のが一番の正解です。
黒いヘアゴムのみで結ぶ: 装飾のない、シンプルな黒ゴムで一つに結ぶのが最も無難で失礼がありません。
黒いアメピンで留める: 落ちてくる髪は、目立たない位置でアメピンを使って固定します。
「何もしないこと」が、時として最高の礼儀になるのが葬儀の場です。
まとめ:装いの一部として「馴染む」ものを選ぶ
葬儀の髪飾り選びで大切なのは、それが「目立っていないか」という視点です。周囲の参列者の中で、自分の頭元だけが浮いてしまわないよう、控えめなものを選びましょう。
故人との最後のお別れを、外見の不安なく過ごすために。事前に「弔事専用」のバレッタやネットを一つ用意しておくと、急な時でも慌てずに済みます。
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