知らないと失礼?お通夜・葬儀のストッキング「デニール数」と色の正解
お通夜や葬儀・告別式の参列が決まった際、服装や靴に気を配る方は多いですが、意外と見落としがちなのが「ストッキング」です。「黒なら何でもいいのでは?」と思われがちですが、実は弔事における足元には、マナーに基づいた適切な「厚み」と「色」が存在します。
特に冬場の寒い時期などは、つい厚手のタイツを選びたくなりますが、場にそぐわない装いは周囲に違和感を与えてしまうことも。この記事では、大人の女性として知っておきたい、葬儀におけるストッキングのデニール数や色の正解について詳しく解説します。
1. 葬儀用ストッキングの正解は「黒の30デニール以下」
結論から言うと、葬儀で最も推奨されるのは**「黒色で、透け感のある薄手のストッキング」**です。
なぜ「透け感」が必要なのか
弔事では、肌を完全に隠しすぎない「透け感」があることが、正式なマナーとされています。これは、肌の露出を抑えつつも、慎ましさと弔意を表すための伝統的な装いです。
理想的なデニール数
20デニール~30デニール: 最もフォーマルで、葬儀の場にふさわしい厚みです。膝頭が適度にしなやかに透け、上品な印象を与えます。
40デニール~50デニール: やや厚手になりますが、地域や季節によっては許容範囲とされることもあります。ただし、光沢感がないものを選びましょう。
2. 「タイツ」はマナー違反?注意したい厚みの境目
寒い季節、防寒のために厚手のタイツを履きたくなるものですが、葬儀の場では注意が必要です。
60デニール以上は「カジュアル」
一般的に60デニール以上の厚手のタイツは、カジュアルな防寒着とみなされます。真っ黒で肌が全く透けない状態は、喪服とのバランスが悪く、フォーマルな場では不適切とされるケースが多いです。
厚手のタイツが許容される例外
極寒の地域や屋外での参列: 健康を害するほどの寒さであれば、無理をせず厚手を選んでも差し支えない場合があります。その際は、できるだけマットな質感のものを選びましょう。
体調不良や妊娠中: 身体を冷やしてはいけない状況にある場合は、マナーよりも健康を優先して問題ありません。
通夜(三回忌以降の法要など): 近年は「平服で」と案内されるお通夜などでは、少し厚手のものが許容される傾向にあります。
3. ストッキング選びで失敗しないためのチェックポイント
色や厚み以外にも、確認しておくべき重要なポイントがいくつかあります。
ラメや光沢は厳禁
たとえ黒色であっても、ラメが入っていたり、強い光沢(シャイニー感)があるものは避けてください。葬儀は光を抑えるのが基本です。マットな質感のものを選びましょう。
ワンポイントや柄は避ける
足首に刺繍やラインストーンが入ったもの、網タイツ、チェック柄などは完全にマナー違反です。無地でシンプルなものを選んでください。
「ベージュ(肌色)」は通夜ならOK?
急な訃報で駆けつけるお通夜(取り急ぎの参列)であれば、ベージュのストッキングでも「準備が整わない中、急いで駆けつけた」という意味で許容されることがありますが、葬儀・告別式では必ず「黒」を着用するのがルールです。
4. 伝線トラブル!当日の「もしも」に備える対策
薄手のストッキングは非常に伝線しやすいのが難点です。慣れない動作が多い葬儀の場で慌てないための対策をまとめました。
予備を1~2足持参する: 葬儀会場に向かう途中や、式中で伝線してしまうことは珍しくありません。サブバッグの中に必ず予備を入れておきましょう。
着圧タイプを活用する: 最近では、20~30デニールでも伝線しにくい加工がされたものや、むくみ防止の着圧機能がついたフォーマル用ストッキングも市販されています。
ネイルの引っかかりに注意: ストッキングを履く際、爪が引っかからないよう注意してください。手袋をして履くか、指先を丁寧に整えておくのがコツです。
5. まとめ:足元から心を整える
葬儀のストッキング選びは、単なるファッションではなく、故人や遺族に対する「敬意の表れ」です。**「黒・無地・20〜30デニール」**という基本さえ押さえておけば、どのような場でも自信を持って参列できます。
弔事用のストッキングは、コンビニでも手に入ることが多いですが、品質や色の深みが異なるため、あらかじめフォーマル専門店などで数足ストックしておくのが一番安心です。
完璧な足元の身だしなみで、静かに故人を偲ぶ時間を過ごしましょう。