通夜振る舞いは断ってもいい?滞在時間や香典返しのタイミングなど「参列後のマナー」を徹底解説

 

お通夜に参列した際、儀式の後に案内される「通夜振る舞い(つやぶるまい)」。故人を偲ぶ大切な場であることは分かっていても、「次の予定があるから早く帰りたい」「あまり面識のない親族の食事の場に残っても良いのだろうか」と、参加すべきか迷うことは多いものです。

お通夜の儀式自体は1時間程度で終わりますが、その後の時間は参列者にとってマナーの判断が難しい場面でもあります。この記事では、通夜振る舞いを辞退する際の作法や適切な滞在時間、香典返しのタイミングなど、参列者が知っておくべき「式の後」の振る舞いについて詳しく解説します。


1. 通夜振る舞いは断っても失礼ではない?

結論から申し上げますと、通夜振る舞いを辞退することはマナー違反ではありません。 以前は「供養のために一口でも食べるのが礼儀」とされていましたが、現代では仕事や交通機関の都合、家庭の事情などで帰宅を急ぐ方が増えているため、無理に残る必要はないという考え方が一般的です。

断る際のスマートな伝え方

案内をされた際に、理由を長々と説明する必要はありません。

「本日はこれにて失礼させていただきます」「この後どうしても外せない用事がありまして、お気持ちだけ頂戴いたします」

このように、感謝と申し訳なさを込めて一言伝えれば、角を立てずに辞退できます。

基本的には「一口でも箸をつける」のが丁寧

もし時間に15分〜20分程度の余裕があるならば、会場に立ち寄り、一口でも食事や飲み物をいただくのが最も丁寧な対応です。通夜振る舞いには「故人と共にする最後の食事」という供養の意味があるため、短時間でも参加することで遺族に寄り添う気持ちを示すことができます。


2. 通夜振る舞いでの滞在時間とマナー

参加する場合でも、長居をするのは禁物です。通夜振る舞いの場での過ごし方には、以下の点に注意しましょう。

滞在時間の目安は「30分程度」

通夜振る舞いは宴会ではありません。周囲と故人の思い出話を静かに交わし、30分程度を目安に退席するのがスマートです。遺族は精神的・身体的に疲弊しているため、話し込んだり長居をしたりして負担をかけないよう配慮しましょう。

控えめな声で会話をする

久しぶりに会った知人と話が弾んでしまうこともあるかもしれませんが、会場はあくまで供養の場です。笑い声を上げたり、大きな声で騒いだりするのは厳禁です。


3. 香典返しを受け取るタイミングと注意点

参列した際、いつ香典返し(返礼品)を受け取るのかも気になるところです。最近の葬儀では、主に2つのパターンがあります。

当日返し(即日返し)

受付で香典を渡した際、その場ですぐに返礼品をいただく形式です。現代の葬儀ではこのスタイルが非常に増えています。この場合、四十九日を過ぎてから改めて品物が届くことは原則ありません。

会釈品(会葬御礼品)と香典返しの違い

受付で渡される小さな品物(お茶やハンカチなど)は、参列してくれたことへのお礼である「会葬御礼品」です。これとは別に、忌明け(四十九日後)に香典の額に合わせた品物が届くのが従来の習慣ですが、最近は「当日返し」で全て済ませる簡略化された形式も多いです。


4. 途中で退席する場合の焼香と挨拶

仕事の合間などで、儀式の途中で帰らなければならない場合の作法を確認しておきましょう。

焼香を済ませてから静かに退席

もし読経の途中で退席せざるを得ない場合は、自分の焼香が終わったタイミングで、会場の後方から静かに退出します。可能であれば、あらかじめ受付のスタッフに「急ぎの用があるため、焼香後に失礼させていただきます」と伝えておくとスムーズです。

遺族への挨拶は短く

退席する際、遺族が近くにいれば黙礼(静かにお辞儀)をします。お通夜の席では、遺族は僧侶や他の参列者への対応で忙しいため、無理に言葉を交わそうとせず、気持ちを込めた一礼で十分伝わります。


5. 葬儀の種類による「終わりの時間」の違い

最近増えている葬儀形式によって、参列後の流れも異なります。

  • 一般葬:通夜振る舞いがあり、閉式後の滞在時間は長めになる傾向があります。

  • 家族葬:身内だけで食事を行うため、一般参列者は焼香のみで速やかに退席するのが基本です。

  • 一日葬:通夜がないため通夜振る舞い自体が存在しません。告別式後の出棺を見送った時点で解散となります。


まとめ:遺族への配慮を最優先に

葬儀に参列した際、一番大切なのは「遺族の負担にならないこと」です。通夜振る舞いに参加するかどうか、何時に退席するかという判断に迷ったときは、自分の都合だけでなく、遺族の様子を見て決めるのが良いでしょう。

仕事などで時間が限られている場合でも、心を込めて焼香を行い、静かに立ち去る姿は決して失礼にはあたりません。その場にいる時間の長さよりも、故人を悼む気持ちの深さが何よりの供養になります。

葬儀当日の流れや、地域ごとの詳しい風習について不安な点がある場合は、専門の葬儀担当者に事前に確認しておくことで、当日の迷いをなくすことができます。


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