インコが亡くなったらまず何をする?腐敗を防ぐ正しい安置方法と火葬までの過ごし方


大切に育ててきたインコが息を引き取ったとき、深い悲しみの中で「これからどうすればいいの?」と戸惑ってしまうのは当然のことです。家族の一員として過ごしてきた愛鳥の最後を、安らかに、そして丁寧に整えてあげたい。そう願う飼い主様のために、亡くなった直後に行うべき正しい処置と、後悔しないための葬儀・火葬の進め方について詳しく解説します。


インコが亡くなった直後の正しい処置(安置方法)

小鳥は体が小さく、私たちが想像するよりもずっと早く状態が変化してしまいます。お別れまでの時間を綺麗に保つために、まずは以下の手順で安置を行ってください。

1. 体を整えてあげる

亡くなった直後、体はまだ柔らかい状態です。時間が経過すると「死後硬直」が始まるため、その前に優しく羽を閉じ、足を軽くお腹の方へ曲げて、リラックスして眠っているような姿に整えてあげましょう。まぶたが開いている場合は、優しく撫でるようにして閉じてあげます。

2. 遺体を清める

ガーゼや柔らかいタオルをぬるま湯で湿らせ、体全体をやさしく拭いてあげます。口元や排泄腔(お尻)から体液が漏れることがありますが、これは自然な現象です。見つけたらこまめに拭き取ってあげてください。

3. 箱に寝かせる

インコの体のサイズに合った小さな段ボール箱やカゴを用意します。底に柔らかいタオルやキッチンペーパーを敷き、その上に寝かせてあげましょう。このとき、お花や大好きだったおやつを一緒に添えてあげると、より安らかなお別れの場になります。


腐敗を防ぎ、綺麗な状態を保つための「保冷」のコツ

特に夏場や暖房の効いた部屋では、安置中の保冷が非常に重要です。正しく冷やすことで、数日間は綺麗な状態を保つことが可能になります。

  • お腹を中心に冷やす:内臓があるお腹周りから傷みが進みやすいため、保冷剤やドライアイスは必ずお腹付近に当てるようにします。

  • 水分を遮断する:保冷剤の結露で羽が濡れてしまうと、そこから腐敗が早まる原因になります。保冷剤は必ず厚手のタオルやキッチンペーパーで包み、遺体が直接濡れないように工夫してください。

  • 涼しい場所へ移動させる:直射日光の当たらない、家の中で最も涼しい部屋に安置しましょう。


火葬・葬儀の種類を選ぶ

安置が済んだら、どのように供養するかを検討します。現代では、自治体への依頼よりも、手厚く葬ってあげられる「ペット葬儀専門業者」を利用するのが一般的です。

個別立会火葬(家族葬)

家族が火葬場へ同行し、最後まで見届ける方法です。人間と同じように「お骨上げ」ができ、喉仏などの小さな骨までしっかり確認して拾い上げることができます。

個別一任火葬

業者が自宅まで遺体を引き取りに来て、火葬を代行してくれるプランです。お骨は後日、返骨されるかたちになります。

合同火葬

他のペットたちと一緒に火葬し、共同墓地へ埋葬する方法です。費用は抑えられますが、個別にお骨を拾うことはできません。


鳥の火葬で「お骨」は残るのか?

「小鳥は骨が細いから、火葬すると灰になってしまうのでは?」という不安の声をよく耳にします。

結論から言えば、鳥専用の火葬技術を持つ業者であれば、インコの骨もしっかりと残ります。

鳥は骨密度が低いため、高温すぎる火葬炉では骨が飛散してしまうリスクがありますが、小鳥向けの温度調整が可能なペット霊園や移動火葬車であれば、くちばしや脚、背骨、そして「喉仏」までも綺麗に残すことが可能です。

依頼する際は、事前に「小鳥の火葬実績があるか」「小さな骨を残せるか」を確認しておくと安心です。


火葬までの過ごし方と心のケア

火葬までの時間は、愛鳥と過ごす最後の貴重なひとときです。

無理にすぐ火葬を済ませようとする必要はありません。しっかりと保冷を行えば、1〜2日は自宅で一緒に過ごすことができます。

  • 感謝を伝える:これまでの感謝を言葉にして伝えてあげてください。

  • 写真を撮る:安らかな寝顔を写真に残しておくことも、後々の心の整理に役立つことがあります。

  • お供え物を用意する:シードや粟の穂、大好きだったおもちゃなどを箱の周りに並べてあげましょう。(※火葬の際、プラスチック製のおもちゃなどは一緒に燃やせない場合があるため、業者に確認が必要です)


葬儀費用の目安と業者選びの注意点

インコなどの小鳥の葬儀費用は、概ね以下の範囲が相場です。

  • 合同火葬:7,000円 ~ 12,000円

  • 個別一任火葬:15,000円 ~ 22,000円

  • 立会火葬:18,000円 ~ 30,000円

業者を選ぶ際は、料金の安さだけでなく、電話対応の丁寧さや、鳥の遺体の扱いに関する知識が豊富かどうかを重視してください。口コミサイトを確認したり、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。


最後に:愛鳥を虹の橋へ送り出すために

インコが亡くなることは、家族を失うのと同じくらい深い悲しみをもたらします。しかし、正しく安置し、納得のいく形で供養してあげることが、飼い主様自身のペットロスを和らげる大きな助けとなります。

「今までありがとう」という気持ちを込めて送り出してあげれば、愛鳥もきっと安心して虹の橋を渡っていくことができるはずです。まずは落ち着いて、今できる最善の処置をしてあげてくださいね。


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