葬儀と告別式の違いとは?意外と知らない定義や参列マナーを徹底解説


大切な方とのお別れの場で、「葬儀」と「告別式」という言葉を耳にしますが、この2つの明確な違いを正しく理解している方は意外と少ないものです。

「案内状に葬儀・告別式と書いてあるけれど、何時から行けばいいの?」

「一般参列者として伺う場合、どちらの儀式に重きを置くべき?」

このような疑問や不安を抱えるのは、あなたが故人やご遺族に対して失礼のないようにしたいという優しい気持ちを持っている証拠です。

実は、葬儀と告別式は本来「宗教的な儀式」か「社会的な儀式」かという大きな違いがあります。この記事では、葬儀と告別式の定義の違いから、一連の流れ、参列する際のマナーまで、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説します。


1. 葬儀と告別式の根本的な違い

「葬儀」と「告別式」は、現代ではセットで行われることが多いため混同されがちですが、その役割は大きく異なります。

葬儀(葬儀式)は「宗教的な儀式」

葬儀とは、亡くなった方の成仏を祈り、冥福を祈るための宗教的な儀式を指します。

僧侶による読経や引導、授戒などが行われ、故人を現世からあの世へと送り出すための重要なステップです。一般的には、ご親族やご家族などの近親者が中心となって執り行われます。

告別式は「社会的な儀式」

一方で告別式とは、故人と生前に縁があった友人、知人、職場関係の方などが、最後のお別れを告げるための社会的な儀式です。

宗教的な意味合いよりも「惜別の場」としての側面が強く、焼香や献花、喪主の挨拶、そして出棺などがこの告別式に含まれます。


2. 一般的な当日の流れと時間配分

多くの葬儀では、葬儀式の直後に続いて告別式が行われます。全体の所要時間は1時間から1時間半程度が目安です。

  1. 開式:司会者による開式の辞。

  2. 葬儀式(読経・引導):僧侶が入場し、読経が行われます。

  3. 弔辞・弔電奉読:故人の功績や思い出を振り返ります。

  4. 焼香(葬儀式としての焼香):まずは喪主、遺族、親族の順で行います。

  5. 一般参列者の焼香(ここからが告別式の側面):一般の知人や友人がお別れをします。

  6. お別れの儀(花入れ):棺の中に最後のお花を入れます。

  7. 喪主挨拶:参列者への感謝を伝えます。

  8. 出棺:火葬場へと向かいます。

このように、儀式の前半が「葬儀」、後半が「告別式」と緩やかに分かれているのが一般的です。


3. 知っておきたい参列マナーと注意点

お別れの場では、独特の作法や言葉遣いが求められます。ご遺族に余計な負担をかけないよう、基本的なルールを押さえておきましょう。

参列するタイミングは?

「葬儀・告別式」として案内されている場合、一般参列者は開式の15分〜30分前には受付を済ませるのがマナーです。遅刻は厳禁ですが、あまりに早すぎるとご遺族の準備を妨げてしまう可能性があるため、適度な時間を意識しましょう。

忌み言葉を避ける

挨拶の際、つい使ってしまいがちな「重ね言葉」には注意が必要です。

  • 重ね言葉の例:「たびたび」「重ね重ね」「いよいよ」「次々」

    これらは「不幸が重なる」ことを連想させるため、避けるのがマナーです。また、直接的な表現(死ぬ、急死など)も「ご逝去」「突然のこと」と言い換える配慮が必要です。

宗教による違い

仏式では焼香を行いますが、神式では「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」、キリスト教式では「献花」が行われます。周囲の方の動きを参考に、落ち着いて合わせれば問題ありません。


4. 費用や形式の多様化について

近年では、大勢を招く一般葬のほかに、家族や親しい方のみで行う「家族葬」や、お通夜を行わない「一日葬」など、形式が多様化しています。

  • 一般葬:葬儀と告別式を大規模に行い、社会的つながりを重視する形式。

  • 家族葬:身内だけでゆっくりとお別れをする形式。参列を辞退されている場合は、無理に伺わないのが礼儀です。

  • 一日葬:お通夜を省略し、葬儀・告別式のみを1日で執り行う形式。

ご自身の立場が「一般参列者」なのか「親族」なのかによって、参列の範囲や包む香典の相場も変わってきます。不明な点がある場合は、葬儀会場のスタッフに確認するのも一つの方法です。


5. まとめ:心を込めた最後のお別れを

葬儀と告別式の違いを理解しておくことで、儀式の意味をより深く汲み取ることができ、落ち着いて故人を見送ることができます。

  • 葬儀は、故人の冥福を祈る宗教的儀礼。

  • 告別式は、生前の縁に感謝し、別れを告げる社会的儀礼。

何よりも大切なのは、形にとらわれすぎることなく、故人を偲ぶ「心」です。最低限のマナーを守りつつ、あたたかな気持ちで最後のお別れの時間を過ごしてください。

この記事が、あなたの不安を少しでも解消し、穏やかなお別れの場を迎える一助となれば幸いです。

もっと詳しく、地域別の風習や香典の具体的な相場について知りたい方は、他の専門記事もぜひ参考にしてみてください。


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