葬儀にふさわしい数珠・袱紗・バッグの選び方|100均やコンビニで揃えても大丈夫?


大切な方の訃報は、いつも予期せぬタイミングで届くものです。「すぐにでも駆けつけたいけれど、必要な道具が揃っていない」「近くの100円ショップやコンビニのもので済ませても失礼にならない?」と不安になることもあるでしょう。

葬儀の場では、マナーを守ることが故人への敬意と遺族への配慮に繋がります。今回は、数珠・袱紗(ふくさ)・バッグの選び方と、急ぎで100均やコンビニを利用する際の注意点をわかりやすく解説します。


結論:100均やコンビニで揃えても「マナー違反」ではありません

先に結論をお伝えすると、一般の参列者として通夜や葬儀に参列する場合、100円ショップやコンビニで購入したアイテムを使用してもマナー違反にはあたりません。

むしろ、数珠を持たずに参列したり、香典を剥き出しのまま渡したりすることの方が失礼にあたります。急ぎの場面では、身近な場所で揃えてでも、しっかりと形を整えて参列する姿勢こそが誠実さと受け取られます。

ただし、選び方にはいくつかポイントがあります。


1. 数珠(じゅず)の選び方と代用品の注意点

数珠は「厄除け」や「故人と繋がる」意味を持つ、仏教の葬儀において最も重要な持ち物の一つです。

  • 選び方のポイント:

    • 男性用・女性用の違い: 一般的に男性用は珠が大きく、女性用は珠が小さく作られています。100均でも男女別に分かれていることが多いので、自分に合ったものを選びましょう。

    • 色: 落ち着いた色(黒、茶、紺、透明、淡い紫など)であれば問題ありません。

  • 100均・コンビニ利用時のコツ:

    • 質感のチェック: プラスチック製のものが多いため、光沢が強すぎるものは避け、マットな質感のものを選ぶと高見えします。

    • 「数珠ブレスレット」はNG: 腕につける数珠型のアクセサリーは正式な仏具ではありません。必ず手に持つタイプの数珠を選びましょう。

    • 貸し借りは厳禁: 数珠は「持ち主の分身」とされるため、家族間でも貸し借りは避けるのがマナーです。忘れた場合は、安価なものでも自分専用のものを用意しましょう。


2. 袱紗(ふくさ)の選び方と包み方のルール

香典袋を保護し、遺族への敬意を示すために欠かせないのが袱紗です。

  • 選び方のポイント:

    • 色: 弔事用には**「紫・紺・グレー・緑」**などの寒色系を選びます。特に「紫」は慶弔どちらにも使えるため、一つ持っておくと非常に便利です。

    • タイプ: 100均では、袋状になっていて差し込むだけの「台付き袱紗」や「ポケット袱紗」が主流です。初心者でも包み方を間違えにくいためおすすめです。

  • 100均・コンビニ利用時のコツ:

    • コンビニでは売っていないことが多い: 香典袋はどこでも買えますが、袱紗はコンビニに置いていないケースが多々あります。100円ショップや、総合スーパーの文具コーナーを探すのが確実です。

    • 「左開き」を徹底: 弔事では必ず左側に開くように包みます。慶事(右開き)と逆になるため、ここだけは絶対に間違えないようにしましょう。


3. 葬儀用バッグの選び方:代用できるものの基準

バッグは意外と目につきやすいポイントですが、必ずしも高価なフォーマルバッグである必要はありません。

  • 選び方のポイント:

    • 素材: 布製(ポリエステルやサテン)が理想です。革製の場合は、殺生を連想させる「クロコ型押し」や「スエード」は避け、なるべく光沢のない無地のものを選びます。

    • デザイン: 金属のチェーンや目立つブランドロゴがないもの。

  • 100均・コンビニ利用時のコツ:

    • サブバッグとしての活用: 100均で売られている黒無地のトートバッグ(不織布やポリエステル製)は、荷物が多い時のサブバッグとして非常に重宝します。

    • メインバッグがない場合: 黒無地でシンプルなクラッチバッグやミニバッグであれば、100均のポーチコーナー等にあるものでも一時的な代用は可能です。


長期的には「専門店」での購入も検討しましょう

100均やコンビニのアイテムは、緊急時の強い味方です。しかし、数珠の紐が切れやすかったり、袱紗の生地が薄かったりと、耐久性や質感の面ではやはり専門店の商品に及びません。

  • 親族・喪主側として参列する場合: より格式高い「本式数珠」や、質の良いフォーマルバッグを揃えておくのが望ましいです。

  • 長く使うために: 30代以降の方は、一度しっかりとした仏具店や百貨店で一式揃えておくと、どんな場でも自信を持って参列できます。


まとめ:大切なのは「形式」よりも「参列する心」

急な訃報で道具が揃っていない時、一番やってはいけないのは「マナーに自信がないから」と参列を諦めてしまうことです。

100円ショップやコンビニで揃えた道具であっても、心を込めて記帳し、丁寧な所作で焼香を上げれば、その弔いの気持ちは遺族にしっかりと伝わります。

まずは落ち着いて、お近くの店舗で「黒・無地・控えめ」に道具を探してみてください。その一歩が、故人への何よりの手向けとなります。


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