ご祝儀袋の持参方法|マナー・袋の向き・バッグの入れ方まで徹底解説
結婚式やお祝いの席に出席するとき、「ご祝儀袋の持参方法」について意外と迷う人は多いですよね。
「そのまま持っていっていいの?」「カバンに入れても失礼にならない?」など、ちょっとしたマナーの違いで印象が大きく変わります。
この記事では、恥をかかないご祝儀袋の持参マナーをわかりやすく解説します。冠婚葬祭マナーに不安がある方も、この記事を読めば安心して当日を迎えられます。
ご祝儀袋はそのまま持参しないのがマナー
まず覚えておきたいのは、ご祝儀袋をむき出しで持ち歩かないということ。
金封袋は「お祝いの気持ちを包む」ものなので、持参時も丁寧に扱うのが基本です。
▶ 金封袋は「袱紗(ふくさ)」で包むのが正式
最も丁寧な方法は、「袱紗(ふくさ)」に包んで持参することです。
袱紗は紫・赤・朱・ピンクなど、慶事用の暖色系の色を選びましょう。
紫は慶弔どちらにも使えるため、1枚持っておくと便利です。
包み方のコツ:
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ご祝儀袋の正面を自分に向けて、袱紗の中央に置く。
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左 → 右 → 下 → 上 の順で包む。
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渡す際は右手で取り出し、左手で受け渡す。
ご祝儀袋の入れ方とバッグでの持ち運び方
袱紗に包んだご祝儀袋をそのままバッグに入れてもOKですが、扱いには注意が必要です。
折れや汚れを防ぐために、以下の点を押さえておきましょう。
▶ バッグの中では「水平」に入れる
立てて入れると折れたり、角が潰れることがあるため、水平に収納します。
ハンドバッグやクラッチバッグには、A5サイズ程度の金封袋用ケースを入れておくと安心です。
▶ バッグは式場に入る前に整える
受付でご祝儀を渡す直前に慌てて取り出すのはマナー違反。
式場に着いたら控室などで事前に袱紗から出す準備をしておきましょう。
ご祝儀を渡すタイミングと正しい渡し方
持参方法が完璧でも、渡すタイミングを間違えると台無しです。
受付や会場での自然な渡し方を押さえておきましょう。
▶ 結婚式や披露宴の場合
受付で挨拶をしてから、袱紗を開き、ご祝儀袋を両手で差し出します。
「本日はおめでとうございます。心ばかりですが、お納めください」と添えるのが基本です。
▶ 手渡しする場面では
新郎新婦本人やご家族に直接手渡す場合も、むき出しではなく袱紗から出して両手で渡すのがマナー。
カジュアルな場でも、この所作があるだけで丁寧な印象を与えます。
ご祝儀袋の持参で気をつけたいポイント3つ
① バッグが小さいときは?
女性のフォーマルバッグは小ぶりなことが多いですが、無理に入れずサブバッグを併用するのが正解です。
黒やベージュの上品な布製サブバッグがおすすめ。
② ご祝儀袋の中身は新札で
お祝いの席では**ピン札(新札)**を用意します。
折り目や汚れがあるお札は「事前に用意していなかった」と見なされ、印象を損ねます。
③ 封筒の向きに注意
ご祝儀袋の表書き(「寿」「御結婚御祝」など)が正面になるようにして持参しましょう。
逆さ向きは失礼にあたるので注意が必要です。
男性・女性別のご祝儀袋持参スタイル
▶ 男性の場合
スーツの内ポケットや、ジャケットの内側に入れるのはNG。
金封袋は折れやすいので、袱紗+サブバッグを使うのが理想です。
最近は男性向けのシンプルな袱紗ケース(ネイビー・グレー系)も人気です。
▶ 女性の場合
クラッチバッグが主流ですが、サイズが合わないと型崩れの原因に。
小型の袱紗ケースや金封ポーチを使うと、上品かつスマートに持ち歩けます。
ご祝儀袋のマナー違反例|こんな持ち方は避けよう
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コンビニ袋・封筒に入れて持ち歩く
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バッグの中でくしゃくしゃになっている
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封をしていない
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裏向きに差し出す
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袱紗ごと相手に渡す
いずれも相手に失礼な印象を与える行為です。
「丁寧に包み、大切に持ってきた」ことが伝わる持参方法を意識しましょう。
まとめ|ご祝儀袋は「心を丁寧に包む」気持ちが大切
ご祝儀袋の持参方法は、単なる形式ではなく、お祝いの気持ちを形にする所作です。
袱紗で包み、きれいな状態で持ち歩き、タイミングよく渡す――
それだけであなたの印象はぐっと上品になります。
慶事マナーは「心づかい」がすべて。
この記事を参考に、当日は自信を持ってご祝儀をお渡ししてください。