ご祝儀の入れ方と折り方|失礼にならない正しいマナー完全ガイド


結婚式やお祝い事で欠かせない「ご祝儀」。
でも、「お札の向きは?」「封筒の折り方は?」「中袋の書き方は?」など、意外と細かいマナーが多く、迷ってしまう方も多いですよね。
この記事では、失礼にならないご祝儀の入れ方と折り方の正しい方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。


目次

  1. ご祝儀袋の基本構造

  2. ご祝儀に入れるお札の選び方

  3. ご祝儀袋へのお札の入れ方

  4. のし袋の折り方と包み方

  5. 中袋(中包み)の書き方

  6. ご祝儀を渡すときのマナー

  7. よくある失敗例と注意点

  8. まとめ


1. ご祝儀袋の基本構造

ご祝儀袋(のし袋)は、「外袋」「中袋(中包み)」「水引」の3つで構成されています。

  • 外袋(のし袋):贈り主の名前を記入する部分。

  • 中袋(中包み):お金を包む部分。金額や住所、氏名を記入します。

  • 水引:お祝いの意味を込めた飾り紐。用途に応じて種類が異なります。

💡水引の種類と意味

  • 結び切り(10本):結婚祝い、快気祝いなど「一度きりが良い」お祝いに使用。

  • 蝶結び:出産、入学、長寿祝いなど「何度あっても良い」お祝いに使用。


2. ご祝儀に入れるお札の選び方

✨基本ルール:新札を使う

ご祝儀には**新札(ピン札)**を使用するのがマナー。
「新しい門出を祝う」「前もって準備していた」という意味が込められています。

銀行や郵便局の窓口で「新札に両替してください」と頼めば対応してもらえます。

❌避けるべきお札

  • 折れや汚れのあるお札

  • シワや破れが目立つお札

  • 旧札(古いデザイン)


3. ご祝儀袋へのお札の入れ方

お札の向きと順番にもマナーがあります。

▶正しい入れ方

  • お札の「顔」が**袋の表側(のしのある側)**に向くように入れる。

  • お札の「肖像画が上」にくるようにする。

  • 複数枚入れる場合は、向きを揃える

▶複数枚入れるとき

同じ額面の新札を3枚・5枚・10枚などの奇数にするのが縁起が良いとされています。
偶数は「割り切れる=縁が切れる」とされるため避けましょう。


4. のし袋の折り方と包み方

のし袋を折る方向にも意味があります。

  • 慶事(お祝い):上の折り返しが下になるように折る
     →「幸福を包み込む」意味

  • 弔事(お葬式など):下の折り返しが上になるように折る

間違えると逆の意味になってしまうため注意が必要です。


5. 中袋(中包み)の書き方

中袋の表面には「金額」、裏面には「住所と氏名」を書きます。

表面

  • 中央上部に「金〇〇円」または「金壱萬円」などと書く。

  • 漢数字を使うと格式が高く見えます。
     例:一→壱、二→弐、三→参、十→拾

裏面

  • 左下に「住所」と「氏名」を書く。

  • 複数人連名の場合は、右から年長者順に書く。


6. ご祝儀を渡すときのマナー

  • 受付では必ず両手で丁寧に差し出す

  • そのままバッグから出すのではなく、**袱紗(ふくさ)**に包んで持参する。

  • 渡す前に「本日はおめでとうございます」と一言添えると印象が良くなります。

袱紗の色にも意味があります。

  • 赤・ピンク・金など暖色系:お祝い用

  • 青・グレーなど寒色系:弔事用


7. よくある失敗例と注意点

  • お札の向きが逆(顔が下向き)

  • 水引が結婚式にふさわしくない種類

  • 中袋に金額を書き忘れる

  • 名前をボールペンで書く(毛筆または筆ペンが基本)

💡特に「結婚式では蝶結びを使わない」点は要注意です。
蝶結びは「何度でも結び直せる」ため、離婚や再婚を連想させてしまいます。


8. まとめ

ご祝儀の入れ方や折り方は、一見細かく見えますが、
すべて「相手への敬意」や「お祝いの気持ち」を表すための大切なマナーです。

✅新札を使う
✅お札の向きをそろえる
✅結婚祝いには結び切りの水引
✅中袋に金額・住所・名前を正しく記入
✅袱紗で丁寧に包む

これらを守るだけで、きちんとした印象を与えることができます。
形式的なマナーの中に、相手を思う気持ちを込めてご祝儀を包みましょう。

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