ご祝儀袋の表書き:会社関係編|失礼なく渡すためのマナーと書き方
結婚祝いや昇進祝い、退職祝いなど、会社関係でご祝儀を渡すシーンは意外と多いものです。しかし、表書きの書き方を間違えると、失礼にあたることもあります。特に会社関係は形式が重要なので、正しい書き方を押さえておきましょう。
この記事では、会社関係でのご祝儀袋の表書きの基本と注意点、具体例をわかりやすく解説します。
1. ご祝儀袋の表書きの基本
(1) 上段:表書き
上段には、目的に応じた言葉を書きます。会社関係では以下の表書きがよく使われます。
| シーン | 表書き例 |
|---|---|
| 結婚祝い | 御結婚御祝、寿 |
| 出産祝い | 御出産御祝、祝御誕生 |
| 昇進・昇格祝い | 御祝、祝御昇進 |
| 退職祝い | 感謝、御礼 |
(2) 下段:名前
下段には、自分の氏名や会社名を書きます。
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個人で渡す場合:自分の名前
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会社として渡す場合:会社名+代表者名
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部署・チームでまとめて渡す場合:部署名+代表者名
(3) 使用する文字
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毛筆や筆ペンで書くのが正式
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黒墨を使い、薄墨は弔事のときのみ
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丁寧に書くことで、祝意が伝わります
2. 会社関係ならではの注意点
(1) 役職や肩書きに注意
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上司や社外の方に渡す場合は、肩書きを正確に記載
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「〇〇部長」「〇〇課長」など役職名も添えると丁寧
(2) 金額は事前に確認
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社内規定や慣例に従う
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複数人でまとめて渡す場合は、人数分を均等に
(3) 包み方にも配慮
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シワや汚れのない封筒を使用
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中袋に金額を記入し、折らずに入れる
3. 具体例:会社関係でよくあるパターン
(1) 個人で上司に結婚祝いを渡す場合
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表書き:御結婚御祝
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下段:自分の名前(部署名を添えてもOK)
(2) 部署全員で結婚祝いを渡す場合
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表書き:御結婚御祝
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下段:〇〇部一同(代表者名)
(3) 取引先に昇進祝いを渡す場合
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表書き:祝御昇進
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下段:会社名+代表者名(肩書きも添える)
4. まとめ
会社関係でのご祝儀袋は、表書き・名前・書き方・包み方の全てがマナーに直結します。ポイントをまとめると、
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上段にシーンに応じた表書き
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下段に氏名・会社名・部署名を明記
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筆ペンで丁寧に書き、汚れやシワに注意
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役職や金額など会社独自のルールに従う
これらを押さえれば、会社関係でも失礼なく、祝意を伝えることができます。