招待状の返信ハガキの書き方|結婚式・パーティー・公式イベントで恥をかかないマナー完全ガイド
結婚式やパーティー、ビジネスイベントなどで届く「招待状の返信ハガキ」。
たった一枚のハガキですが、そこにはあなたの礼儀・人柄・思いやりが表れます。
正しい書き方を知らないまま返信してしまうと、失礼な印象を与えることも…。
この記事では、返信ハガキの正しい書き方・消し方・マナー・注意点を、例文付きで丁寧に解説します。
どんなシーンでも安心して書けるよう、フォーマル・カジュアル両方に対応しています。
■ 招待状の返信ハガキとは?
返信ハガキとは、出欠の意思を相手に伝えるための返答用ハガキのことです。
主催者が送る招待状に同封されており、
「出席」「欠席」どちらかに○をつけて返送します。
この返信は、単なる出欠確認ではなく、
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相手への感謝の気持ち
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イベントへの敬意
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ビジネスマナーの信頼性
を示す重要な礼儀です。
■ 基本構成:返信ハガキの表と裏
返信ハガキには、**宛名面(表)と通信面(裏)**があります。
▷ 表(宛名面)
主催者(招待者)の住所と名前が印字されています。
ここには何も書き足さず、「宛」や「行」を正しく消すのがマナーです。
例:
○○株式会社 総務部御中 → 「御中」を残し、「行」を二重線で消す
または
○○様 → 「様」を二重線で消し、「宛」に書き換える」
▷ 裏(通信面)
自分の出欠、氏名、メッセージを書く欄です。
出席・欠席のどちらかに○をつけ、
必要に応じてメッセージや一言添えると印象が良くなります。
■ 出席の場合の書き方とマナー
▷ 出席に○をつける
「出席」に○をつけたら、「ご出席」や「ご芳情」などの敬語部分を消すのがマナーです。
例:
ご出席 → 出席(「ご」を消す)
▷ 欠席には線を引く
「欠席」には線を引いて無効にします。
▷ 氏名・住所の記入
自分の名前の「様」や「御芳名」といった部分も丁寧に消してから記入します。
例:
御芳名 → 芳名
御住所 → 住所
▷ メッセージ例(出席)
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「ご招待ありがとうございます。心よりお祝い申し上げます。」
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「当日を楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。」
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「素敵な式になりますよう、お祈り申し上げます。」
一言添えることで、温かみのある返信になります。
■ 欠席の場合の書き方とマナー
欠席する場合も、感謝とお詫びを丁寧に伝えることが大切です。
「やむを得ず」「残念ながら」といった柔らかい表現を使いましょう。
▷ 欠席に○をつける
出席に線を引き、「欠席」の「ご」を消します。
▷ メッセージ例(欠席)
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「ご招待ありがとうございます。やむを得ない事情により欠席させていただきます。」
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「ご盛会を心よりお祈り申し上げます。」
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「素敵な一日となりますようお祈りいたします。」
理由を詳しく書きすぎるのは避け、簡潔で上品な表現にとどめましょう。
■ NG例とよくある間違い
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「ご出席」など敬語部分を消さずに返信する
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文字が薄い・走り書き
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メッセージが長すぎて読みにくい
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消す線が斜めで雑
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投函が遅い
これらはマナー違反と見なされる場合もあります。
特に返信は、招待状を受け取って1週間以内に返すのが理想です。
■ 結婚式・ビジネス・パーティー別の書き方例
◎ 結婚式(友人・親族向け)
ご結婚おめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。
当日を楽しみにしております。
◎ ビジネスイベント
ご案内ありがとうございます。
貴重な機会を頂き、感謝申し上げます。
何卒よろしくお願いいたします。
◎ カジュアルなパーティー
お誘いありがとうございます。
楽しみにしております!
■ 美しく見せるポイント
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黒または濃いグレーのペン・ボールペンで丁寧に書く
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文字は楷書(かいしょ)でゆっくりと
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消す線は定規を使ってまっすぐに
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汚れ・修正液の使用は避ける
手書きの印象はそのままあなたの印象につながります。
■ まとめ:返信ハガキは「心の礼状」
返信ハガキは形式だけでなく、相手への思いやりを伝える小さな手紙です。
正しいマナーを守ることで、あなたの誠実さが自然に伝わります。
「丁寧な返信をくれる人」は、信頼される人。
どんな招待状が届いても、落ち着いて美しい一枚を書けるように準備しておきましょう。