香典マナー:複数家族で参列する場合のポイント
葬儀や告別式に複数家族で参列する場合、香典の渡し方や金額、表書きのマナーに迷うことがあります。「どの家族が香典を出すのか」「連名で書くべきか」「金額はどうするのか」など、知らないと失礼になりかねません。
この記事では、複数家族で参列するときの香典マナーや注意点をわかりやすく解説します。
複数家族で参列する場合の基本方針
1. 家族単位で出すか代表で出すかを決める
複数家族で参列する場合、香典の出し方には2つのパターンがあります。
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家族単位でそれぞれ香典を包む
夫婦ごと、親子ごとに香典を用意します。-
メリット:香典の額が個別で明確
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注意点:受付で混乱しないよう、誰が誰か分かるように記入する
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代表者がまとめて香典を包む
兄弟姉妹や親戚の場合、1人が代表で包む方法です。-
メリット:受付がスムーズ
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注意点:連名で書く場合は全員の名前を明記し、内訳を把握しておく
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2. 表書きの書き方
香典袋の表書きは、複数家族で参列する場合も基本のマナーを守ります。
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個別の場合
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表書き:薄墨で「御霊前」「御香典」など
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名前:夫婦の場合は「○○家」と書くか、夫婦それぞれの名前を併記
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代表者まとめの場合
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表書き:薄墨で「御霊前」
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連名にする場合は、中央に代表者の名前、左側にその他の氏名を小さく書く
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香典の金額の決め方
複数家族の場合、金額の目安は以下の通りです。
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家族単位で包む場合
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夫婦:1〜3万円
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子供:5千円〜1万円
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代表者まとめの場合
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まとめた金額を家族人数に応じて調整
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「1万円 × 4人分 = 4万円」といった具合
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注意点として、偶数の金額は避ける(割り切れる数字は忌み数とされるため、1万円、3万円など奇数が一般的)。
持参する際の注意
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香典袋は事前に準備
当日慌てないよう、薄墨で表書きを書いておく -
袱紗(ふくさ)に包む
香典を直接手渡しせず、袱紗に包んで丁寧に渡す -
受付での渡し方
家族単位の場合は「○○家」と伝え、代表者まとめの場合は「○○家一同です」と一言添える
その他のマナー
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お香典返しの確認
まとめて包んだ場合、返礼品をどう分けるか事前に話し合う -
香典の封筒は清潔に
汚れやシワがあると失礼にあたる -
香典の金額は周囲と極端に差がないように
相場から大きく外れた金額は控えめに調整
まとめ
複数家族で葬儀に参列する場合も、基本の香典マナーを押さえれば安心です。
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家族単位で出すか代表者まとめかを決める
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表書きや金額のマナーを守る
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袱紗に包み、受付で丁寧に渡す
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香典返しや金額のバランスも確認
事前に家族で役割や金額を話し合い、準備しておくことで、葬儀当日も慌てず、故人に失礼のない形で参列できます。