喪中・寒中見舞いの正しい送り方:マナーと文例解説
年末年始や寒い時期に挨拶を送る際、喪中や寒中見舞いのマナーは意外と見落とされがちです。間違った書き方やタイミングで送ると、相手に不快感を与える可能性があります。ここでは、喪中・寒中見舞いを正しく送るためのポイントを詳しく解説します。
1. 喪中はがきとは?
喪中はがきは、親族に不幸があった場合に年賀状を控える旨を知らせる挨拶状です。
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送るタイミング
11月中旬〜12月初旬に送るのが一般的です。年末ぎりぎりになると相手に届くのが遅くなるため注意しましょう。 -
内容のポイント
①不幸があったことを簡潔に伝える
②年賀状を控える旨を丁寧に述べる
③相手の健康や繁栄を願う一言を添える
例文
このたび、○○が永眠いたしました
つきましては、新年のご挨拶を失礼させていただきます
本年中のご厚情に深く感謝申し上げます
2. 寒中見舞いとは?
寒中見舞いは、年賀状を控えた場合や松の内(1月7日)以降に出す季節の挨拶状です。
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送るタイミング
松の内(1月7日)以降、立春(2月4日頃)までに送るのが一般的です。 -
内容のポイント
①新年の挨拶や健康を気遣う文言
②喪中の場合はその旨を伝える場合もあり
③寒い時期に相手を気遣う一言
例文
寒さ厳しき折、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
3. 喪中と寒中見舞いの使い分け
種類 | 目的 | タイミング | 送る相手 |
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喪中はがき | 年賀状を控える旨を知らせる | 11月中旬〜12月初旬 | 親しい知人、仕事関係 |
寒中見舞い | 健康を気遣う、遅れて年始挨拶をする | 1月7日〜2月4日 | 年賀状を出せなかった相手、喪中の相手 |
ポイント:
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喪中はがきで年賀状を控える旨を伝えた相手には、寒中見舞いを送ることで礼儀が保てます。
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年賀状をもらった場合、寒中見舞いで返礼することもマナーです。
4. 喪中・寒中見舞いのマナー
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文章は簡潔で丁寧に
過度に感情的にならず、相手を気遣う文面を心がけます。 -
差出人の情報を明記
誰から送られたものか分かるように、住所・名前を必ず書きましょう。 -
年賀の文字は避ける
喪中や寒中見舞いでは「賀」「迎春」といった祝いの言葉は避けます。 -
はがきの色やデザイン
落ち着いた色合いやシンプルなデザインが適しています。華やかなものは避けましょう。
5. まとめ
喪中・寒中見舞いは、相手を思いやる気持ちを表す大切な挨拶です。
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喪中はがき: 年末に不幸があった旨を知らせ、年賀状を控える
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寒中見舞い: 年賀状を控えた相手や、松の内を過ぎてから送る健康を気遣う挨拶
正しいタイミング、文例、マナーを押さえて送ることで、失礼のない丁寧な挨拶ができます。特にビジネスや親戚間では、形式を守ることが信頼につながります。